2025年10月01日、韓国の産業通商資源部が「2025年09月の輸出入動向」を公表しました。
2025年09月
輸出:660億ドル(+12.8%)
輸入:564億ドル(+8.2%)
貿易収支(輸出 – 輸入):96億ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 電子政府』公式サイト「2025年09月輸出入動向」
09月の貿易収支は96億ドルと大きな黒字となりました。
輸出金額が対前年同期比で「12.7%」も増加していますが、これは2024年09月に秋夕の連休があったためです。
2024年09月の稼働日数は20日しかありませんでした。2025年09月の稼働日数は24日で、昨年より4日多いのです。この差があったので、対前年同期比の輸出が大きく増加しました(輸入も8.2%増加しています)。
1日当たりの平均輸出額は「27億5,000万ドル」で、対前年同期比ではむしろ6.1%減少しているのです。
ご注目いただきたいのは、以下の主要地域別の輸出額です。
↑黄色のマーカーが対合衆国の輸出額。対合衆国「輸出額」2025年09月
102.7億ドル(対前年同期比:-1.4%)
対前年同期比の増減
中国:+0.5%
ASEAN:+17.8%
EU(27):+19.3%
日本:+3.2%
中南米:+34.0%
インド:+17.5%
中東:+17.5%
CIS:+54.3%
――と、他の地域は全て対前年同期比で輸出が増加しているにもかかわらず、対合衆国輸出だけが減少しています。
先にご紹介したとおり、合衆国との関税交渉が揉めていますので、韓国は合衆国市場以外への輸出を拡大しようとしています。
その動きがここにも表れていると見るべきでしょう。
対中国貿易は真っ赤っ赤
また、対中国貿易がどうなったかというと――この産業通商資源部のプレスリリースでは、「09月は過去最大の輸出額を達成」「中国への輸出も増加した」と書いているのですが……。
対中国貿易 2025年09月
輸出:116億8,000万ドル(+0.5%)
輸入:135億400万ドル(+20.3%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-18億2,400万ドル
輸出は確かに対前年同期比で「0.5%」増えたのですが、輸入が「20.3%」も増加したため、結果として対中国貿易赤字は巨額に膨らみました。大笑いです。
09月の対中国貿易収支「-18億2,400万ドル」は、2025年01月以来の単月としては最大の赤字です。
2024年01月~2025年09月の対中国貿易収支の推移を見ると以下のようになります。

見事に貿易収支はほとんどが「0」の下にあります。
もはや韓国は対中国貿易で赤字を掘るフェーズに入っているのです。
(吉田ハンチング@dcp)









