2020年03月24日『朝鮮日報(日本語版)』に「現金化して韓国から引き揚げ、オイルマネー流出懸念も」という記事が出ました。これは、韓国からの資金流出を懸念するものですが、記事内に以下のような興味深い箇所があります。
韓国株式市場でパニックのような外国人の投げ売りが止まらない。有価証券市場(メーンボードに相当)では外国人による売り越しが3月5日から23日まで13営業日連続で続いている。売り越し規模は9兆7952億ウォン(約8500億円)で、韓国取引所が関連データを取り始めた1999年以降、月次ベースで最大の売り越しだ。
※赤アンダーラインは筆者による。
03月の月次ベースでは9兆7、952億ウォンかもしれませんが、これを直近「1カ月」(2020年02月24日-03月24日)で取ると以下のようになります。
⇒データ引用元:『finance.naver.com』「投資家別売買動向」
https://finance.naver.com/sise/sise_trans_style.nhn
※上掲データは2020年03月24日11:34現在のものです。
直近1カ月でなんと「14兆1,529億ウォン」も売り越しています。
また興味深いのはこの売り越し金額に対して、「個人」が「12兆2,056億ウォン」を買い越しており、プレーヤー別に見れば「個人」がほぼ独力で外国人投資家に立ち向かっていることになります。
同記事内では、
外国人が保有する韓国の上場株式は今月時点で594兆ウォンに達する。
(中略)
NH投資証券は金融危機直前の07年に外国人が当時の時価総額の1.4%を売ったという統計に基づき、今回は約15兆ウォンを売り越すと分析した。
※赤アンダーラインは筆者による。
としていますが、直近1カ月ですでに14兆ウォン超を売り越していますので、予想どおり15兆ウォンで済むのであればあと少しでその売り越しも終わることになるのですが……。
(柏ケミカル@dcp)