韓国・釜山のすぐ西方「加徳島」に建設する予定の――例の加徳島新国際空港の件です。
諦めてさっさとやめればいいのに……なのですが、またぞろ「暗礁に乗り上げた」という話が出ています。

加徳島新国際空港ポンコツ企画――前回までのあらすじ
Money1でもしつこくご紹介してきたとおり、この加徳島島新国際空港には経済性はありません(建設する前から第三者機関によって検証されています)。開港しても赤字になることは分かっています。
そもそも2006年、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の際に東南圏新空港の検討を公式に明らかにしましたが、2011年に続く李明博(イ・ミョンバク)政権が白紙化。
李明博(イ・ミョンバク)の次の朴槿恵(パク・クネ)政権では、2016年に(新空港建設ではなく)すでにある金海空港を拡張する――と方針転換。
ここまでで15年です。
ボンクラ文在寅政権の時代の2021年に、(お金をまいて釜山市長補欠選挙に勝利するため)特別法を制定。補欠選挙で『国民の力』にボロ負けする――という結果となりましたが、ボンクラ文在寅のせいで、経済性もないのに加徳島新国際空港は「造ること」になってしまったのです。
次の尹錫悦(ユン・ソギョル)政権でも、この「加徳島新国際空港」のポンコツ企画は没になりませんでした。
釜山に万国博覧会を誘致していたからです。2030年に釜山EXPOを開催できれば、加徳島新国際空港が。
ところが、この誘致活動もサウジアラビアのリヤドに惨敗。釜山EXPOは雲散霧消しました。

加徳島新国際空港はいらなくなったのに、それでもこのポンコツ企画は停止されませんでした。
(よせばいいのに)止まらないので、ほんじゃ着工するか――となりましたが、2024年05月に初めて事業者の入札公告を行いましたが、驚くなかれ「4度」も入札不成立。
誰もやりたくなかったのです。これは政府の条件が厳しかったためもあります。特に納期は無茶苦茶もいいところで、84カ月で造れ――というものでした※。
随意契約の相手として選定された『現代建設コンソーシアム』は、「そんな短期間でできるかよ!」と政府と対立して、基本設計段階で事業を放棄。
結局、政府が折れました(物理的にできないと建設業者がいっているので当たり前)。
工事期間を84カ月から106カ月へ延長し、事業費も10兆5,300億ウォンから10兆7,000億ウォンへ引き上げて2025年12月に再公告※。
※この金額は用地造成工事だけの契約金額(『大宇建設コンソーシアム』が受注した工事)です。加徳島新空港建設事業全体の総事業費は「15兆9,000億ウォン」です。
ところが、これも『大宇建設コンソーシアム』による単独応札となり、2度にわたって入札不成立。
仕方がないので、2026年初めに「随意契約でもよし」に切り替えて、ようやく基本設計にたどり着いた――だったのですが……。
さあ今回の「加徳島新国際空港」は?
ここから今回の「新たな暗礁」についての話です。
何が起こったのかというと――『大宇建設』(加徳島新空港用地造成工事の主幹事会社)が、国土交通部などに対し「総事業費の増額と、それを可能にするための特例条項の新設」を要求したのです。
昨中東戦争によって燃料費や原材料価格が急騰し、従来の工事費では大規模な損失を避けることが困難だから――とのこと。
国土交通部関係者によると、「工事費増額の必要性には共感しているが、最近急騰した原価を反映できる方法があるか検討している」とのこと。
もうやめればいいのに……と思われませんか?
(吉田ハンチング@dcp)





