韓国政府が第4次補正予算を組み、その財源を全て赤字国債で賄うことにしました。ずっとご紹介してきているとおり、韓国政府の借金、政府債務は莫大になっています。
政府が絶叫するたび市場はドキドキするのだ
なにかというと国債発行しますが、そもそも韓国の債券市場はそんなに大きいわけではなく、韓国政府が補正予算を組んで「国債発行だー!」また「なんとか基金の債券発行だー!」と絶叫するたびに市場に動揺が走るのでです。
「そんなに債券発行してはけるわけないだろう」「既存の債権が下げるからやめてよ」と関係者はドキドキするわけです。直近では、外国人投資家が国債市場で先物を売っ払うという行動に出ております。
ついに、この韓国政府の信認のなさを指摘する記事が韓国メディアに出ました。面白いので以下に一部を引用します。
信頼できる財政準則がないため、予算案発表が近づいたり補正編成の兆しが検知されると、債券市場はいつも揺れ動く。
政府が史上最大規模の555兆8,000億ウォンの来年度予算案を発表した今月1日、国債3年物は前日比3.7bp(1bp = 0.01%)上昇した0.977%、国債10年物は前日比6.6bp上昇して1.582%、国債30年物は前日比5.9bp上昇1.722%を記録した。
3年物は4月末、10年物と30年物は、新型コロナウイルス感染症(コロナ19)で株式市場が急落した3月末以降の最高値だ。
国債総発行額が市場予想よりも10兆ウォン増えるという予算に市場が動揺したのだ。
⇒参照・引用元:『ソウル経済』「財政信頼低く…予算・補正するたびに債券市場揺らぐ」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
市場が動揺する様子が伝わってきます。次がとても面白い部分です。
目立ったのは、来年度予算案の発表が近づき、外国人が先制的な国債先物売りに出たことである。
外国人は先月25日から31日までの3年間国債先物を5兆8,042億ウォン、10年国債先物は3兆1,715億ウォン売り越した。
現政府の財政に対する信頼レベルを端的に見せてくれたというのが金融投資業界の評価だ。
「政府の財政についての信認はうっすい」と罵倒しています。
ただ、コロナ騒動でお金をまかないと仕方がなかったというのも確か。ですので、この先財政をどのようにするかが問題です。
撤退戦が最も難しいなんていわれるわけですが、その手腕を持つリーダーが韓国にいればいいですね。
(柏ケミカル@dcp)