韓国の景気の悪さと経済の衰退具合をご紹介します。
まず、以下のグラフをご覧ください。文在寅大統領が就任した2017年から直近2020年08月までの韓国の月次の「輸出」「輸入」金額の推移です。
⇒データ出典:『韓国銀行』「ECOS」の「国際収支統計」/グラフはMoney1作成
※本文とグラフが離れないように適宜以下の原稿内に同じグラフを挿入します
第1のポイントは「輸出金額」
何度もご紹介していますが、韓国は輸出1本で食べてい国ですので、第1のポイントとして「輸出金額」がどのように推移しているのかについて見なければなりません。
ご覧いただければ分かるとおり、2018年から2019年にかけて輸出金額のステージがぐっと落ちたのが見て取れます。以下がその気具体的な数字です。
2017年:483.6億ドル
2018年:521.9億ドル
2019年:468.3億ドル
2020年:407.3億ドル
2020年は「国際収支統計」がまだ08月分までしか公開されていませんので「01-08月」ですが、上掲のとおり、2018年は月次で輸出金額が平均「521.9億ドル」もあったのに、2019年に「468.3億ドル」と「10.3%減少」し、2020年はさらにここまで「407.3億ドル」と「13.0%減少」(対2019年比)しています。
もちろん新型コロナウイルス騒動の影響は大きいですが、輸出金額のステージが下落していることは確かです。
第2のポイントは「貿易収支」!「輸出と輸入のラインの離れ具合」を見る
第2のポイントは「貿易収支」です。
貿易収支は「輸出 – 輸入」ですから、輸出と輸入のラインの離れ具合が大きければ大きいほど黒字、つまりもうけが大きいことになります。上のグラフをご覧いただければ分かるとおり、2020年04月には輸出と輸入のラインが接してしまい、この月は「経常収支」が赤字に転落しました。
韓国は経常収支が赤字になると国がもちません。
ちなみに、韓国統計庁が直近で最も景気が良かった「景気の山」とするのは「2017年09月」です。上掲のグラフのとおり、輸出がグンと上昇し、輸入が伸びず、そのため輸出と輸入のラインが大きく離れ、つまり黒字金額が大きかったことが分かります。
韓国はこの直近の景気の山からずっと下り坂を走り続けているのです。
第3のポイントは「輸入金額」の推移
第3のポイントは「輸入金額」の推移です。
上掲グラフを見ていただくと、2020年の直近2カ月は輸出と輸入のラインが大きく離れて、貿易収支の黒字金額が大きいことが分かります。
では韓国経済はこの2カ月景気がいいのでしょうか? 答えは「NO」ですね。
グラフのとおり、輸出金額が減少していますが、それよりも輸入が大きく下がったので黒字金額が大きくなっただけなのです。これは典型的な「不況型黒字」を示しています。
というわけですから、韓国経済は2018年から衰退を続けております(統計庁によれば2017年09月から)。新型コロナウイルスがたとえ終息したとしても、例えば2018年時のように輸出金額を戻すことができるかどうかは分かりません。
なにせ文在寅という大統領が企業を痛めつけてきましたので。
(吉田ハンチング@dcp)