韓国メディアにとどまらず、韓国の人はIMF(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)を「死神」と呼ぶなどして異常なほど嫌っています。
これは1997年の「アジア通貨危機」時にドボンになってIMFによって財閥解体などの大なたを振るわれたからです。その時のトラウマがまだ残っていて、再びIMFに入られることを異常なほど忌避しているのです。
韓国が「通貨スワップ」(韓国メディアの表記に合わせ一応「 」でくくります)の締結に執心し、外貨準備をせっせと積み上げてきたのも、このIMFショックによるものです。
過去、この韓国独特の考えを如実に言い表した記事が韓国メディア『ChosunBiz』に出ていました。以下に一部を引用します
(前略)
国家間の通貨スワップは、有事の際に定めた限度内で、自国通貨を預け、あらかじめ決められた為替レートで相手国通貨を借りてくることができる契約である。(中略)
国が外貨不足になって通貨危機が発生した場合、相手国が約定した金額内で外貨をすぐに融通してくれることで、流動性危機を渡すことができるという点で、通貨スワップは「第2の外貨準備高」とも呼ばれる。
外貨準備高が外貨不足時に備えた「貯金」であれば、通貨スワップは、一種の「マイナス通帳」的な性格を持つわけだ。
(後略)
⇒参照・引用元:『ChisunBiz』「通貨スワップは、「外国為替マイナス通帳…韓国、143兆調達可能」
(2018年02月19日付け記事)(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
韓国は「通貨スワップ」を「第2の外貨準備」、「通貨スワップ」を「マイナス通帳」と考えているわけです。外貨準備を「貯金」と考えているなら、よそに貸し出すとかしなければ良かったのですが……。なにせ「フタを開けたらありませんでした」から。
さらに面白いのは以下の部分です。
(前略)
通貨危機が近づいた時、国際通貨基金(IMF)から資金を支援を受けると、各種制御を受けることになり、経済主権と国家イメージが損なわれることがある。一方、通貨スワップは何の干渉なしに安定的に外貨流動性を確保することができるという長所がある。
(後略)
IMFから支援を受けると「韓国の主権国家としてのイメージが傷ついて格好悪い」というわけです。また、「通貨スワップ」の資金は「何の制約のなくホイホイ利用できるからイイ」といっています。
「うん、たぶんそんな考えだと思った」と合点がいくの言説ではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)