何度かご紹介しているとおり、2020年は韓国で電気自動車の火事問題が大きく取り上げられました。
韓国『現代自動車』の電気自動車「コナ・エレクトリック」は世界的にリコールの対象となり、同社の信用を大きく傷つけました。
火災の原因は『LG化学』(現『LGエネルギーソリューション』)のバッテリーセルの製造不良と推定されていますが、調査はまだ続いています。
韓国国土部の発表によれば、2020年は電気自動車の欠陥申請が急増した年でした。電気自動車の普及に伴い「欠陥」の指摘も以下のように増えたのです。
電気自動車の欠陥申請数
2016年:6件
2017年:9件
2018年:195件
2019年:47件
2020年:276件
2016年:6件
2017年:9件
2018年:195件
2019年:47件
2020年:276件
2019年と比較して2020年は「5.9倍」の件数となっています。
「コナ・エレクトリック」の調査は上述のとおりまだ継続されていますが、本件を報じた『毎日経済』の記事によれば、国土部は以下のように調査の難しさについて述べているとのこと。
(前略)
「電気自動車に使用される高電圧バッテリーは取り外し・再構成が容易ではなく、専門業者で作業をしなければならない」「防爆設備を備えたところで試験を進めなければならず、高価な診断機器が必要で調査は容易ではない」
(後略)
韓国では「グリーンニュ-ディール政策」を推進して、電気自動車・水素自動車(燃料電池自動車)を拡充させることになっています。
電気自動車:113万台
水素自動車:20万台
水素自動車:20万台
にまで普及させるつもりです。先にご紹介したとおり、まだまだ充電・充填インフラが足りていませんのでそれに向けて大規模な投資を行なう予定です。併せて安全対策が求められることはいうまでもありません。
くれぐれも火事を出す自動車を量産することのないようお願いしたいところです。
(吉田ハンチング@dcp)