Money1では連日KOSPI(韓国総合株価指数)の動向をご紹介していますが、外国人投資家の売買動向がKOSPIの上下動に大きな影響を与えていることが分かります。
外国人投資家が買い越しで動くとKOSPIは上昇しますが、売り越しで動くと下落するという相関があるのです。
例えば、以下の02月26日、KOSPIは終値「3,012」で締まり、2.8%も下落しました。
この日、外国人投資家は「2兆8,174億ウォン」を売り越しました。これは2002年以降で1日の売り越し金額としては史上最大です。
もちろん26日の下げは、アメリカ合衆国の国債金利ショックを受けたものですが、個人投資家は「3兆7,785億ウォン」を買い越しているのですが、それでもKOSPIを支えることはできませんでした。
外国人投資家が売り越した金額の大きい順に見るとKOSPIの下落率は以下のようになります。
2兆8,174億ウォン:-2.8%
2020年11月30日
2兆4,378億ウォン:-2.5%
2021年01月26日
1兆9,858億ウォン:-2.14%
2020年08月31日
1兆6,362億ウォン:-1.17%
2002年以降で、外国人投資家が1兆ウォン以上売り越したのは計19日。そのうち1日だけがKOSPIは上昇しました。
逆に、外国人投資家が1兆ウォン以上買い越したのは計12日。そのうちKOSPIが下落したのは、2011年07月08日の1日だけ(下落率0.01%)。
2021年01月08日は、外国人投資家が「1兆6,579億ウォン」もの買い越しを行いましたが、この日KOSPIは「3.97%」上昇しています。
ここ1カ月(01月26日~02月26日)の各プレーヤーの売買動向を見ると以下のようになります。
個人投資家は「17兆3,300億ウォン」も買い越しています。対する外国人投資家は「7兆5,887億ウォン」の売り越し。
では、KOSPIは上昇したか? 答えはNOです。以下をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用)。
01月26日の「始値:3,203.96」から02月26日の「終値:3,012.95」まで「6.0%」下落しました。
つまり、KOSPIは外国人投資家の売買動向と強い相関を持っており、全体傾向として外国人投資家が買い越せば上昇し、売り越せば下落するのです。
(吉田ハンチング@dcp)