よく調べたなぁ、という記事が韓国メディア『毎日経済』に出ましたのでご紹介します。
韓国では第4次災害支援金を支給するために「2021年度の第1次補正予算」をものすごい勢いで審議しました。背景にソウル・釜山市長選挙があって、いわば票を買うという不純な動機が政府与党を突き動かしているのです。
このスピードがあまりに速いというので『毎日経済』が審議期間について調べたところ、
2020年度1~4次補正
審議期間:平均16.5日
審議期間:平均16.5日
でした。
2021年03月24日には、上記の第1次補正予算が恐らく通過しますが、これを入れても審議機関は「平均17.2日」になります。
ここからが面白いのですが、
1988年~2019年
補正予算の審議期間:平均38.8日
補正予算の審議期間:平均38.8日
だったのです。コロナ禍で緊急なので「すぐ決めねば!」は分かるのですが、審議期間は「55.7%」も短くなっています。
さらに、軍事独裁が行われていた全斗煥大統領の時代では、
1980~1987年
審議期間:平均21.4日
審議期間:平均21.4日
で、直近の文在寅政権よりも審議期間は長いということが分かったのです。
この時代、韓国では大統領の要求で政府が法案を出し、なんの反論もないまま通過させていました。韓国史の中では立法府のチェック機能が全く働かなかった汚点ともういうべき時代なのです。
ところが審議期間をチェックした『毎日経済』によれば、軍事政権下の時代よりも文在寅政権下の現在の方がほいほい法案が通過していることになります。
つまり、「いくらなんでも補正予算の審議が拙速に過ぎないか?」というわけです。いかにも韓国らしい話だとはいえます。
⇒参照・引用元:『毎日経済』「軍事政権の時よりも短い…21代国会補正拙速審議、普段の半分に過ぎず」
(吉田ハンチング@dcp)