まあこうなりますね、という結果です。
2022年04月05日、『韓国銀行』が03月末時点での外貨準備高を公表しました。以下をご覧ください。
2022年03月
外貨準備高:4,578億ドル(約56兆1,126億円)※
(前月比:-40億ドル)<<内訳>>
⇒Securities 4,102億ドル(約50兆2,782億円)
(証券類)
前月比:-6億ドル⇒Deposits 228億ドル(約2兆7,946億円)
(預金)
前月比:-34億ドル⇒SDRs 154億ドル(約1兆8,876億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:+1億ドル⇒IMF position 46億ドル(約5,638億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:増減なし⇒Gold 48億ドル(約5,883億円)
(金)
前月比:増減なし※円換算は2022年04月05日「1ドル=122.57円」のレートで算出
当月の注目ポイントは、現金たるDeposits(預金)が34億ドルも減っていることです。Securities(証券類)も6億ドル減少しています。
合わせて40億ドルの減少です。
Securities(証券類)が増えていませんので、34億ドルでSecurities(証券類)を購入したわけでもなさそうです。
為替介入でドルを溶かした!
『韓国銀行』は以下のように説明しています。
ㅇ기타 통화 외화자산의 미달러화 환산액 감소, 외환시장 변동성 완 화 조치 등에 기인
ㅇその他通貨の外貨資産のドル換算額の減少、外国為替市場の変動性緩和措置などに起因
⇒参照:引用元:『韓国銀行』公式サイト「2022年3月末の為替保有額」
「外国為替市場の変動性緩和措置」と書いていますので、これは為替介入を行ったと見なければなりません。
以下のチャートをご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用/月足)。
上掲は、ローソク足1本が1カ月の値動きを示す「月足」ですが、03月は一時「1ドル=1,247.35ウォン」までウォン安が進行しました。
さすがに通貨当局もウォン安を抑えるために、ドル売りウォン買いを行い防衛に努め、そのためにドルを溶かしたわけです。
(吉田ハンチング@dcp)