韓国政府の財政余力が失われているという件です。
2021年の韓国政府の財政がどう締まったのか、ようやくデータが出ました。
2022年04月05日、企画財政部が「2021年度国家決算など国務会審議議決」というプレスリリースを公開しました。以下をご覧管さい。
2021年
総収入:570.5兆ウォン
総支出:600.9兆ウォン
統合財政収支:-30.4兆ウォン
管理財政収支:-90.5兆ウォン
総収入から総支出を引いただけの統合財政収支で「30.4兆ウォン」の赤字。社会補償基金の収支も足し込んだ管理財政収支は「90.5兆ウォン」の赤字となりました。
注目ポイントは、総収入が第2次補正予算段階で「514.6兆ウォン」だったのですが、結局「570.5兆ウォン」となりました。
つまり、予定よりも「55.9兆ウォン」も収入が増えています。これは不動産価格の上昇を抑えるために税制改革を行い、不動産にかける税金を上げたのが主な理由です。不動産価格が上昇したので税収も増加したのです。
しかし、それでも財政収支は赤字になったのです。
支出を膨らませ過ぎです。問題はこの支出拡大傾向がすぐには止められないということです。
先にご紹介したとおり、尹錫悦(ユン・ソギョル)新政権が予定している50兆ウォンの補正予算を組んだ場合、(赤字国債で財源を賄うと)統合財政収支だけでも100兆ウォンを超える赤字になる可能性があります。
端的に言えば、韓国政府に財政余力は全くありません。これは韓国経済に衝撃が加わったときに政府ができることが限られてしまうことを意味しています。
(吉田ハンチング@dcp)