2025年05月30日、韓国の統計庁が「2025年04月の産業活動動向」を公表しました。
全然駄目です。
2025年04月 産業活動動向 (前月比)
【生産 全産業 0.8%減少】
鉱工業:0.9%減少
機械装置:2.6%減少
自動車:4.2%減少
専門・科学・技術:3.6%減少
卸小売:1.3%増加
サービス業:0.1%減少【消費 小売販売 0.9%減少】
非耐久財(医薬品など):0.3%減少
準耐久財(衣類など):2.0%減少
耐久財(通信機器・コンピューターなど):1.4%減少【投資】
設備投資:0.4%減少
建設実績:0.7%減少【景気】
同行循環変動値:0.2ポイント上昇
先行循環変動値:0.3ポイント上昇⇒参照・引用元:『韓国 統計庁』公式サイト「2025年04月の産業活動動向」
対前月比の増減ではありますが、マイナスばかりです。卸小売だけ「+1.3%」。消費・小売が-0.9%と内需不振は当月も継続していますし、投資もマイナスです。
小売のデータが面白いです。種別に見ると以下のようになります。こちらは対前年同月比の増減です
〈小売業態別 販売〉
前年同月比 乗用車および燃料小売店(8.5%)で販売が増加したが、百貨店(-6.7%)、スーパーマーケットおよび雑貨店(-2.9%)などでは販売が減少。(前年同月比、%)
百貨店:-6.7%
大型マート:-4.4%
免税店:-7.6%
スーパーマーケットおよび雑貨店:-2.9%
コンビニ:-3.9%
乗用車および燃料小売店:+8.5%
衣料小売店:-0.9%
家具小売店:-0.5%⇒参照・引用元:『韓国 統計庁』公式サイト「2025年04月の産業活動動向」
小売はオンラインにシフトして実店舗の商売が難しくなっているのは韓国も同じですが、自動車とガソリンスタンドしか対前年同期比で増えていないのです。
実際、クルマと燃料をオンラインで買う――のは現実的ではありませんので※、これは当然の結果ともいえます。
※『現代自動車』は日本でのクルマ販売は基本オンラインで行っていますけれども。
韓国のとって非常に重要な「建設」の工事実績量です。以下をご覧ください。
■(建設工事実績)土木(+6.6%)では増加したが、建築(-3.1%)では工事実績が減少し、前月比0.7%減少
*プラントで工事実績が増加
**住宅用および非住宅用工事実績がともに減少○ 前年同月比では建築(-23.0%)および土木(-12.6%)で工事実績がともに減少し、20.5%減少
ご注目いただきたいのは、対前月比では「-0.7%」で済んでいますが、対前年同月比にすると「-20.5%」になるという点です。
韓国は建設業界がひどい不振に陥っていますが、状況はまだ継続しているのです。
(吉田ハンチング@dcp)