韓国では大量に供給されたお金が株式・不動産などに向かい、資産価値を膨らませてきました。
一部ではバブルと指摘され、はじけた場合の韓国経済に与える影響について懸念が表明されています。不動産について、下落が始まったのでは……という兆候を韓国メディア『毎日経済』が報じています。
記事の基になっているのは、韓国国土交通部の「不動産実取引情報」。中でも注目されるのは、「取引価格の下落」です。
全取引件数の中で「取引価格が下落した件数」の割合を算出して、2021年に入ってからの月次の推移を見ると、以下のようになります(03月はまだ途中なので01~17日ぶん)。
不動産取引価格が下落した件数の割合
01月:18.0%(493件/2,441件)
02月:24.9%(415件/1,669件)
03月:38.8%(109件/281件)
01月:18.0%(493件/2,441件)
02月:24.9%(415件/1,669件)
03月:38.8%(109件/281件)
このように価格が下落した取引が増加しているのです。
「不動産買い越し指数」(매수우위지수)というインデックスがあるのですが、「100」を超えていると「買い」が多いことを示します。
2021年03月に入ってからのこの指数は以下のようになっています。
2021年03月
第1週目:96.2
第2週目:90.3
第3週目:82.4
第1週目:96.2
第2週目:90.3
第3週目:82.4
03月第1週の「96.2」は2021年に入って初の「100割れ」です。2、3週と明らかに下落しており、つまりは売り優勢に転じているのです。
韓国の不動産価格については、そろそろ注意が必要なようです。
⇒参照・引用元:『韓国 国土交通部』公式サイト
(吉田ハンチング@dcp)