先にご紹介した「中国の人口が14億人を割った」件と「空母『遼寧』打撃群にアメリカ合衆国艦艇が接近した」件について、中国共産党の英語版御用新聞『GlobalTimes』が反論・批判記事を出しました。面白いのでご紹介します。
まず、人口減少の件。2021年04月29日付けの記事から一部を以下に引用します。
中国の人口は2020年も増加を続けており、具体的なデータは第7回国勢調査・速報で発表される、と国家統計局は木曜日(2021年04月29日:筆者注)に発表した。
この発表は、『Financial Times』が発行した、中国の人口調査は1949年以来の最初の人口減少を示すと予想されていると広く配布されたレポートの後に行われた。
(後略)⇒参照・引用元:『GlobalTimes』「China’s population continues to grow in 2020, contrary to FT report」
同記事内では、
2019年に記録された14億人超えという数字が統計の誤りだった可能性がある
という専門家の意見を紹介しています(一部の専門家というだけで特定されていません)。
14億人を割った結果を発表しても、2019年の数字が誤りだったので人口は決して減少していない――と言い張るつもりなのでしょうか。
結局、人口は何人になったのかはまだ分かりませんが、国家統計局は第7回国勢調査のデータをできる限り速くとりまとめるとのこと。どんな数字が出てくるのかが楽しみです。
次に合衆国艦艇が中国の空母『遼寧』を追跡して監視している件です。同じく2021年04月29日付けの記事から一部を以下に引用します。
中国海軍艦船は、中国の空母が最近台湾島の近くと南シナ海で演習を行っていた際に、遼寧空母タスクグループをストーカーしている合衆国の軍艦に警告した。
中国の専門家によると、米国による挑発的な動きは、誤解や事故につながる可能性があるという。
(中略)
両国が合意した関連規則や規制に違反したのは合衆国であり、万が一事故が発生した場合、合衆国が責任を負うとソン氏(テレビのコメンテーター)は述べた。
(後略)
空母『遼寧』任務群を合衆国の艦が追いかけ回したのは確かなことのようで、「効いている」ようです。もし偶発的な事故が発生したら、と怯えているのは
(吉田ハンチング@dcp)