「ゴーイングコンサーン」とは?

投資関連のニュースや経済ニュースの中には、思わず「言いたいだけなんじゃないのか?」と突っ込みたくなるようなテクニカルターム(専門用語)が登場します。「ゴルディロックス相場」などはその代表格でしょうが、たまに登場することのある「ゴーイングコンサーン」もそのような言葉の一つかもしれません。

「ゴーイングコンサーン」は英語の「going concern」を片仮名表記した言葉です。英単語「concern」は「懸念」「心配」「~に関わること」「重要なこと」という意味ですね。前に付いている「going」は、「(企業が)活動を続けること」を意味していますから、「ゴーイングコンサーン」で「企業の継続性についての懸念」となります

例えば、

家具などのインテリア用品を販売する大塚家具は14日発表した2018年上期(1-6月期)の決算短信に、「継続企業の前提に関する注記(ゴーイングコンサーン)」を記載した。

⇒引用元:『Bloomberg』「大塚家具:事業継続リスク、決算短信に記載ー業績悪化歯止めかからず」2018年8月14日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-08-14/PDFVDH6K50Y201

というふうに使われます。「企業が存続できないかもしれない」と認識されるとき、「ゴーイングコンサーン」が示されるのです。日本では、上場企業に対して2003年からこのリスク開示が義務付けられています。監査人は、1年以内に破綻する可能性があると判断した場合には、経営者にその旨を決算書に記載するよう求めなければなりません。

普通、企業の決算書には「継続企業の前提に関する注記」という項目があって、もし何も問題がなければたいてい「該当事項はありません」と書いてあります。

逆に何か記載されていれば「企業の存続に問題が生じている」ということです。投資している企業の決算書ではあまりゴーイングコンサーンにお目に掛かりたくありませんね。

ただし、一般的には「ゴーイングコンサーン(going concern)」で「企業が(将来的にもずっと)存続するという考え方」そのものを指します。

(柏ケミカル@dcp)