投資の世界は日本が遅れているせいなのか、欧米で使われている用語をそのまま片仮名表記したものがやたら使われています。最近ニュースでよく見るのが「ゴルディロックス相場」という言葉です。
「ゴルディロックス(Goldilocks)相場」は、「ぬるま湯相場」なんて訳されることもありますが、市場が熱すぎず、冷めすぎず、適度な動きがある「適温相場」であることを指します。
ちなみに、このゴルディロックスはイギリスの童話『3びきのくま』(原題『The Three Bears』『Goldilocks and the Three Bears』)の主人公の名前です。ゴルディロックスという小さな女の子が森の中でクマさんの家を見つけ、入ってみるのですが、テーブルの上にはおかゆ(porridge)が盛られたお皿が3つありました。そのおかゆは、熱すぎるもの、冷めたもの、ちょうどいい温度のもの、の3つでした……。
この童話から取られて命名されているのです。3びきのくまはイギリスでは非常に有名な童話なので欧米人にはスグ分かるかもしれませんが、日本人にはちょっと分かりにくい命名ですね。
(柏ケミカル@dcp)