米韓首脳会談の成果とされ、韓国メディアで喧伝された「アメリカ合衆国『moderna(モデルナ)』と韓国『サムスン・バイオロジクス』のワクチン製造における提携。
先にご紹介したとおり、『モデルナ』はmRNAワクチン製造についての技術を開示するわけではありません。『サムスン・バイオロジクス』が担当するのは、簡単にいえば「瓶詰め」の部分だけです(ラベル貼り・パッケージングも担当します)。
ですから、「合衆国から技術を供与されるぞ!」という韓国の期待に沿う中身では全くありません。しかし、韓国メディアではいかにも文在寅大統領が大成果を挙げたように報道しています。
発表を受けて株価はどうなった?
では、土日の韓国メディアの報道を受けて、本日、2021年05月24日(月)の『サムスン・バイオロジクス』の株価は上昇したのでしょうか? 以下をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:「5分足」)。
開場すぐにドンと上がった株価は、あっという間に下落。結局、前日の終値よりも下がって終わったのです。米韓首脳会談で派手に取り上げられた企業の株価の推移とはとても思えません。
ワクチン製造協力において、主に担当するのは瓶詰め作業というのがばれたのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)