唯一の覇権国家アメリカ合衆国は貿易収支が大赤字の国で、世界中の輸出国が合衆国からかっぱいでもうけています。
特にコロナ禍からの回復によって(物価の上昇もあって)2021年に入ってから各国の貿易黒字額が大きくなりまました。なんと25.3%も増加しています。
逆に、合衆国の立場からすると大幅に赤字が増えたわけです。
合衆国商務省の発表によると、2021年上半期、合衆国相手に貿易黒字を出した国のランキングは以下のようになっています。
2021年上半期 対米貿易黒字国
第1位 中国……1,585億ドル
第2位 メキシコ……529億ドル
第3位 ベトナム……420億ドル
第4位 ドイツ……334億ドル
第5位 日本……303億ドル
第6位 アイルランド……291億ドル
第7位 マレーシア……202億ドル
第8位 スイス……201億ドル
第9位 カナダ……193億ドル
第10位 イタリア……182億ドル第14位 韓国……119億ドル
⇒参照・引用元:『アメリカ合衆国 商務省』公式サイト
韓国は2020年上半期の第12位から2ランクダウン。黒字額は「119億4,200万ドル」で、対前年同期比で「12.7%増加」です。
前述のとおり、全体では「25.3%増加」ですから、韓国は他の国ほどうまく黒字額を伸ばせなかったことになります。
韓国の合衆国に対する主な輸出品は、自動車(部品含む)、半導体、コンピューター、無線通信機器(スマホ)で、合衆国からの主な輸入品は原油、半導体製造装置、航空機(部品含む)などです。
合衆国市場ですので、自動車とスマホについては他の市場ほど中国企業が進出することはないので、まだ安心かもしれません。むしろ、問題は半導体です。
合衆国は半導体の製造・サプライチェーンを組み替え、合衆国・日本・台湾など自由民主主義陣営で固めようとしていますから、韓国にとって将来的に苦労することになるかもしれません。
旗幟不鮮明でいることは、どちらの陣営からもうとんじられる結果になるのです。
(吉田ハンチング@dcp)