外貨がいくらあるのかの目安になりますので、『韓国銀行』が公表する居住者の外貨預金のデータには注目です。
2022年01月21日、『韓国銀行』が「2021年11月の居住者外貨預金※動向」のデータを公表しましたので確認してみます。
2021年12月
ドル:829.6億ドル(58.4億ドル減少)
円:52.5億ドル(1.3億ドル増加)
ユーロ:52.0億ドル(2.3億ドル増加)
人民元:18.7億ドル(2.4億ドル減少)
その他:19.9億ドル(0.7億ドル増加)
小計:972.7億ドル(57.5億ドル減少)⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年12月中に居住紫外貨預金動向」
ドルと人民元が減少しましたが、ユーロ、円は増やしています。特にドルが58.4億ドルも減っています。
誰が外貨を減らしたのかというと……。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年12月中に居住紫外貨預金動向」
企業がドル換算で「60.2億ドル」減らしています。
なぜこれほど減ったのでしょうか。『韓国銀行』は以下のように説明しています。
企業の資本取引関連資金※が引き出されたため。
※海外企業の買収関連代金など
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年12月中に居住紫外貨預金動向」
この説明を読む限り、減少した企業の外貨は海外に出ていったようです。また、興味深いのは企業が外貨預金を減らす中、個人は2億ドルとわずかながら増やしています。
さらにウォン安が進行するのであれば、ドルで持っていて後でウォンに換えた方が得なので、そのような心理のなせる結果なのかもしれません。
※「居住者外貨預金」というのは、韓国人と韓国企業、韓国内に6カ月以上居住している外国人、韓国内に進出している外国企業などの国内外貨預金を指します。
(吉田ハンチング@dcp)