政権末期なので、韓国の経済学者の皆さんが文在寅政権の所業を口を極めて否定するようになっています。
今回は『高麗大学』経済学科のイ・ジョンファ教授の指摘をご紹介します。同教授に韓国メディア『ChosunBiz』がインタビューを行った記事から以下に引用します。
――過去5年間の文在寅政府の経済政策に点数を与えるとしたら?
「経済政策だけを見れば高い点数を与え難い。
成長、安定、分配、環境の持続可能性など、普遍的な経済目標を達成しなければ国民生活の質は高まらないが、全て不十分だからだ。
潜在成長率は低下し続け、企業投資を萎縮させる規制だけが厳しくなった。
不動産政策が失敗し、経済安定と資産分配も悪化した。
環境持続可能性の面でも目標を達成したとは思えない。
脱原発と同時に再生エネルギー中心に行くエネルギー政策が、果たして温室効果ガス削減など環境にどれだけ役立つかはまだ未知数だ。副作用が多かった。
経済政策は善意だけではアクセスできない。善意を持って推進した政策が悪い結果を招くこともあるからだ。
最低賃金の引き上げが代表的な例だ。
脆弱階層の最低賃金を上げるという「善意」が反映された政策で、従業員を雇う自営業者が被害を受けた。
新しい政府は今回の政府の経済政策の失敗を反面教師にすることを願う」
(後略)⇒参照・引用元:『ChosunBiz』「『文政府5年で成長・安定・分配ともに悪化』… イ・ジョンファ韓国経済学会長『直撃』」
まあ、ケチョンケチョンです。特に、
不動産政策が失敗し、経済安定と資産分配も悪化した。
環境持続可能性の面でも目標を達成したとは思えない。
の畳みかけが素晴らしいといえるでしょう。
イ教授は、毎度おなじみの以下ような指摘もしていらっしゃいます。
(前略)
韓国は対外依存度の高い開放経済であり、アメリカ合衆国のような基軸通貨保有国ではない。中長期的に財政赤字が急増し、外国人が投資を避ければ、韓国から資金が流出し、ウォンの価値が暴落するなど経済リスクが大きくなる。
(後略)⇒参照・引用元:『ChosunBiz』「『文政府5年で成長・安定・分配ともに悪化』… イ・ジョンファ韓国経済学会長『直撃』」
文政権は間もなくおしまいですが、次の大統領がまともかどうかは分かりません。
果たして、イ教授の希望どおり「新しい政府は今回の政府の経済政策の失敗を反面教師にする」でしょうか? 「極めてあやしいと」のではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)