異常な速度で増加した韓国の家計負債がドボンの導火線になるのではないか、と注視されています。
負債返済のために家計がどのくらいの負担を背負っているのか、を示す指標に「DSR」(Debt Service Ratio:債務返済比率)があります。これは、負債の元利返済の金額を可処分所得で割ったもの。
つまり、可処分所得の何%が借金の返済に消えるのかを表しています。
『BIS』(Bank for International Settlementsの略:国際決済銀行)が興味深いデータを公表していますのでご紹介します。
韓国のDSRは「12.6%」となっています。
例えば5,000万ウォンの可処分所得があれば、その12.6%、すなわち「630万ウォン」は借金の元利返済に消えることを示しています。
韓国は、
オランダ:14.0%
デンマーク:13.8%
オーストラリア:13.6%
ノルウェー:13.4%
デンマーク:13.8%
オーストラリア:13.6%
ノルウェー:13.4%
に次いで世界第5位です。
ちょうど日本のデータが韓国の上にありますが、日本の場合には「DSR:7.1%」となっています。つまり、比率でいうと韓国の家庭は日本の家庭より約1.8倍、所得に対する借金返済の負担が大きいわけです。
また、韓国は2016年のDSR「10.8%」から「2021年3Q:12.6%」へと5年間で「約16.7%」上昇しています。
つまり5年で家計の借金返済負担が16.7%増えたのです。『BIS』が挙げている国の中で、他にこれほど上昇した国はありません。
韓国の家計負債が異常に増加していることはこのデータからも明らかです。国が危うくならないといいですね。
(吉田ハンチング@dcp)