韓国「保険会社が危ないんじゃないだろな」緊急会議

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2022年04月22日、韓国の金融監督院が各保険会社のCEOを緊急召集しました。

市場金利が急騰してRBC比率が大きく落ちたため、韓国の保険会社の健全性について疑問を持ったからです。

RBC比率というのは、保険会社が保険金の支給を行うに足る十分な余力があるかどうかを示す数値です。保険会社会社が負っている各種リスクの総額と自己資本額を計算し、その自己資本額をリスクの総額で割って求めます(100を掛けてパーセント表示にする)。

つまり、「自己資本額」が「リスクの総額」の何%あるのかを計算するのです。

韓国の場合、保険業法でRBC比率100%以上と定めているのですが、金融監督院は150%を推奨しているのです。

つまり、金融監督院は「リスクの総額」の1.5倍「自己資本額」があるようにと韓国していることになります。

2021年末、保険会社のRBC比率は246.2%(対四半期比で8.3%下落)ということになっています。

RBC比率200%未満な保険会社は以下のようになっています。

『DB生命』:157.7%
『興国生命』:163.2%
『KDB生命』:168.9%
『KB生命』:186.5%
『ハンファ生命』:184.6%
『興国火災』:155.4%
『AXA損害保険』:169.7%
『ハンファ損害保険』:176.9%
『KB損害保険』:179.4%

大丈夫そうに見えますが、問題は金利上昇が止まらないことです。これからも上がることが見込まれています。

韓国の金融監督院が急きょ召集をかけたのは「国債10年物の金利が0.1%上がるとRBC比率が5%下落する」という経験即のためです。

以下の韓国債10年物の利回りチャートをご覧ください。

実際に金融監督院の推奨する150%を割った保険会社が出ました。『MG損害保険』です。このまま上昇すると、他の保険会社の健全性も揺らぐのではないかと金融監督院は見ているのです。

金融監督院の読みどおりになるかどうかに注目です。

(吉田ハンチング@dcp)

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