2022年05月21日、尹錫悦(ユン・ソギョル)新政権ができてから初の米韓首脳会談が韓国で開催されました。
先の記事でアメリカ合衆国ホワイトハウスが発表した「United States-Republic of Korea Leaders’ Joint Statement」の全文をご紹介しましたが、親米に舵を切った韓国としてはまずは成功裏に会談を終えられたといったところではないでしょうか。
↑韓国メディア『朝鮮日報』の紙面にはグラスを持った尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領のものすごいうれしそうな顔の写真が出ています。晩餐会には奥さんの金建希(キム・ゴンヒ)さんは出席しませんでしたが、家に帰ってから「たくさん飲んだんじゃないでしょうね」とレーザービームの視線を送られるのではないでしょうか。
⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「文정부 ‘판문점 회담’ 1년만에 지웠다… 한미 공동성명서에 빠져」/スクリーンショット
問題は、「そっちに行くな」と散々に警告してきた中国です。
中国共産党の英語版御用新聞『Global Times』には、バイデン大統領訪韓への批判記事第1弾がさっそく大きく出ています。
「中国を追い詰める使命を帯びたバイデン氏、アジア歴訪の第一行程でサムスンを訪問、『世界平和の破壊者』と抗議にさらされる」(Biden on mission to corner China visits Samsung on first leg of Asia trip, to be met with protests against ‘destroyer of world peace’)という記事を出しました。
「中国を追い詰める使命を帯びたバイデン」という表現もすごいですが、韓国が合衆国寄りの態度を取ったのを露骨に牽制しています。
また、バイデン大統領を「世界平和の破壊者」と呼んでいます。同記事内にあるのですが、訪韓したバイデン大統領に対してデモが行われ、そのデモ隊が掲げたスローガンから引用しています。
以下に同記事の一部を引用してみます。
(前略)
コリア・タイムズによると、金曜日、バイデン氏がソウルを訪問中に滞在している南山のホテル付近で、さまざまな抗議活動が行われた。デモ隊の中には、バイデン氏の訪問を歓迎する40人の支持者グループと、彼のこの地での存在に異議を唱える2つの異なるグループの約60人のデモ隊が含まれている。
一部のデモ参加者は横断幕を掲げ、バイデン氏を「世界平和の破壊者」と呼んだ。
(後略)
このデモ隊がどのようなグループなのか詳細は分かりませんが、合衆国の軍事力が南朝鮮にいてもらっては困る親北、あるいは親中の勢力かもしれません。あるいは中国共産党自身が韓国ないの親中勢力に働きかけてやらせた可能性だってあります。
今回出た「Statement」に対しての中国の反応が出たらまたご紹介します。
(吉田ハンチング@dcp)