韓国は、資源・中間財・資本財を輸入して完成品を輸出して成立している国です。
しかし、資源・中間財・資本財の仕入れ先が多様化できていないことが多々あり、これがなんらかの原因で絞られると、とたんに「○○大乱」となります。
「尿素水大乱」は中国に依存し過ぎたため、「セメント大乱」はロシアに依存し過ぎたために起こりました。
総輸入の5割が中間材の輸入。中国依存は……
2022年05月23日、『韓国経営者総協会』が非常に興味深いリポートを出しました。
「韓国の中間財の対外依存度」を調査した結果です(2020年規準)。
まず、以下をご覧ください。G7各国と韓国の「総輸入に占める中間材の割合」の比較です。
※以下URLのデータを基にMoney1でグラフ化
⇒参照・引用元:『韓国経営者総協会』公式サイト「『我が国中間財対外依存も現況と示唆点』発表」
韓国の総輸入のうち、中間材の閉める割合は「50.2%」にもなります。
次に中国に中間材を依存している割合の比較です。
※以下URLのデータを基にMoney1でグラフ化
⇒参照・引用元:『韓国経営者総協会』公式サイト「『我が国中間財対外依存も現況と示唆点』発表」
日本も「21.1%」と高い方ですが、韓国は日本を上回る「28.3%」となっています。
さらに「産業用原材料輸入の中国依存度」を見てみます。
※以下URLのデータを基にMoney1でグラフ化
⇒参照・引用元:『韓国経営者総協会』公式サイト「『我が国中間財対外依存も現況と示唆点』発表」
中国依存度は「33.4%」に達しています。
これは危険な兆候です。韓国の新政権は親米に舵を切りましたが、これに対する報復として中国が中間材や産業用原材料の輸出を絞り始めたら、すぐに「○○大乱」が多発する可能性があります。
日本よりも中国依存を克服すべき!
文前政権は「日本の輸出管理強化」をきっかけにして、「素材・部品・装備の多様化を成し遂げた!」なんて誇っていたのですが、とんでもない話です。
もし本当に達成されていたら、以降の「尿素水大乱」「セメント大乱」は起こらなかったでしょう。つまり、文前政権は「日本からの輸入」を絞ることのみに血道を上げて、他の国に依存することには気を配らなかったのです。
もし、韓国が本当に自由主義陣営国側にとどまるつもりであるなら、中国への依存は極力減らす必要があります。いや、中国陣営に走って行くにしても、「止められたらおしまい」にならないようにしなければなりません。少なくとも国の自立を考えるのであれば。
日本もまた韓国を他山の石とすべきです。
(吉田ハンチング@dcp)