韓国自動車産業の弱体化は今に始まった話ではありませんでしたが、内需が良くないという結果が明らかになっています。
2022年05月16日、韓国の産業通商資源部が2022年04月の自動車産業の動向を公表しました。以下をご覧ください。
↑Google Chromeの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。2022年04月
生産台数:30万6,462台(-5.3%)販売台数:14万3,167台(-11.1%)
⇒国産車:11万9,967台(-11.2%)
⇒輸入車: 2万3,200台(-10.6%)輸出台数:19万6,780台(12.4%)
輸出金額:44.0億ドル(6.1%)
部品輸出:19.4億ドル(-4.8%)※( )内は対前年同月比
生産台数は「-5.3%」、販売台数は「-11.1%」。
産業通商資源部は生産台数の減少を半導体不足、中国のロックダウンによる部品などの供給不足によって工場操業が一部稼働停止したことなどによる、としています。
また、販売台数の減少はコロナ禍からの急激な戻りが明らかだった2021年同月と比べると減少したからだ、と述べています。まあ、それもあるかもしれませんが、自動車が韓国内で売れなくなってきているのは確かなのです。
これは、人口が減少しているので当然のこと。これから韓国は日本よりもずっと早く老いていきますので、さらに自動車が売れなくなっていくのは自明のことです。
自律走行可能な自動車が完成して、免許がなくても乗れますよ――と新たな需要を喚起すればまた別ですが、このままでは韓国の自動車産業じり貧になっていくのは仕方ありません。
輸出台数と金額は、それぞれ「12.4%」「6.1%」で外需は好調――という数字になっています。輸出金額が増えているのは、電気自動車やSUVなどより高く売れる自動車にシフトしているのが原因です。
ご注目いただきたいのは「自動車部品の輸出」が「-4.8%」と減少している点です。
先にご紹介したとおり、韓国の自動車部品メーカーの業績は低迷し始めました。この輸出が減少しているのも低迷の証左です。自動車産業は裾野が広いといわれます。
完成自動車メーカーが縮小傾向になると、その裾野の広さに合わせて困る人が増大するのです。
(吉田ハンチング@dcp)