韓国の外貨準備が累計「95億ドル」減少! 国際収支に見る赤信号

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どの国でもそうですが、外貨準備高が減少してくると危なくなります。理由は簡単で、鎖国しているならいざ知らず、輸入代金の決済ができるのかどうか怪しくなってくるからです。

韓国の外貨準備高は減少してきています。もちろん表面的には「4,600億ドル近辺の外貨準備高がある」ということになっています。

しかし、韓国は、

外貨準備高が4,000億ドルあったはずの2020年03月にドボン寸前になった

国です。このときはアメリカ合衆国『FRB』(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)が緊急で締結したドル流動性スワップ(韓国側呼称は「通貨スワップ」)によって救われました。

外貨準備高が減少してくると、韓国という国は慌てだします。

国際収支統計には「外貨準備高の増減」という項目があります。2022年06月10日に、『韓国銀行』が公表した2022年04月の国際収支統計を見ると、2021年11月から外貨準備高が減少傾向にあることが分かります。

以下をご覧ください。


↑ドル円換算は2022年06月10日の「1ドル=134.07円」

2021年11月から2022年04月を累計すると「-95億3,470万ドル」(約-1兆2,783億円)にもなります。国際収支統計はフローを示しているので、6カ月で約1.3兆円もの外貨が抜けたことになります。

以前にもご紹介しましたが、韓国はこのように外貨準備高の増減が連続してマイナスを記録しだすと危ないのです。韓国経済に警告灯がともっていることは、このように国際収支統計の数字も証明しています。

1997年のアジア通貨危機時には1997年01~12月で外貨準備の増減は「▲119億2,170万ドル」。2008~2009年の韓国通貨危機時には2008年01~12月で外貨準備の増減は「▲564億4,600万ドル」でした。

念のために以下に『韓国銀行』のECOSから切り出したデータを貼ります。

Money1では毎月月初に公開する外貨準備高をご紹介していますが、国際収支統計の方も見ておく必要があります。なぜかというと、『韓国銀行』が毎月月初に公開する外貨準備高に表れる増減額と国際収支統計の増減額がまるで合わないからです。

なぜ合わないのかは置くとしても、どちらのデータでも韓国の外貨準備高が減少していることは確かです。危なくなってきたのは間違いありません。

(柏ケミカル@dcp)

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