韓国は業種を問わず、労働争議が激しい国ですが、完成自動車メーカーの一つ『ルノーコリア』で興味深い動きが出ています。
2022年07月07日、『ルノーコリア』自動車労組は第5次交渉が決裂したことを宣言しました。
焦点は「多年合意」といわれるものです。
つまり、経営側としては、毎年毎年、労使の賃金交渉に時間を取られると生産性が落ちて仕方がないので、これを数年間は交渉なし――としたいのです。
2022年から3年間は、毎年基本給を6万ウォンずつ引き上げ、成果給も支給するが、賃金交渉は3年後まではしない、というのが経営者側の提案です。
ところが、労働組合側は「多年合意」案は、労働組合を無力化するとして反対。経営者側もこれについて妥協する様子を見せていません。
そのため、交渉は決裂したという次第です。
とにかく韓国では労働争議のために生産性が落ち、特に外資系の企業から見るとハイリスクに他なりません。『ルノーコリア』もいい加減、韓国に見切りをつけた方がいいのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)