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韓国では半導体工場を造るのに「他国の4倍」時間がかかる

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韓国経済は輸出に依存していますが、その輸出が不振です。

尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は事態を好転させるために、

「原発と防衛装備を抱き合わせて輸出だ」
「東南アジアと中東市場を開拓せよ」
「政府機関の人間は全員営業マンの気持ちで」

などの発破をかけています。「私が韓国の営業マン第1号だ」として、外遊先のUAEで投資を決めてもらうなど、率先垂範の姿勢を見せました。

尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は「経済問題が最重要」としていますが、特に輸出の屋台骨である半導体産業の先行きに懸念を示しております。

2023年02月07日に行われた国務会議において、以下のような発言をしました。

半導体工場を一つ造るのに競争国は3年、私たちは8年かかると言います」

「より敏捷で柔軟な政府に生まれ変わらなければならない」

⇒参照・引用元:『韓国 第20代大統領室』公式サイト

半導体工場を造るのに……発言は、工場建設の場所選定から稼働までかかる時間について、

龍仁8年、平沢7年、高雄(台湾)・テキサス(アメリカ)3年、西安(中国)2年

という話を念頭に置いたものです。龍仁・平沢は韓国ですが、中国西安の場合の3.5から4倍の時間がかかると嘆き、もっと速くならないのか、と叱咤しています。

龍仁の名前が出ているのは、建設が一向に進まない『SKハイニックス』のことが念頭にあるものと推測されます。

『SKハイニックス』は「龍仁に最先端のメモリー半導体製造基地を造るという構想」を2019年02月に打ち出したのですが、これが全く進んでいません。もう4年近くなるのに、です。

環境への影響の評価、土地の補償問題、工業用水の許可など、問題が山積しており、自治体および住民が反対しているからです。

尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の「鶴の一声」で地方自治体が重い腰を上げたとしても、やはり住民の反対をどのようにクリアするのか、という問題は残ります。これだけ進まないのであれば、『SKハイニックス』が代替地を外国に求めるのは当然です。

間が悪いことに、半導体企業の業績が2022年第4四半期に悪化し、『SKハイニックス』も2023年の設備投資は絞る、と公表しているのです。

韓国政府(地方政府含む)が慌てて『SKハイニックス』の企画を進めても、『SKハイニックス』が先に予定していたお金を突っ込むのかは疑問です。そうこうしているうちに、工場建設はまた遅れていくのでした。

(吉田ハンチング@dcp)

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