08月15日なので、中国の英語版御用新聞『Global Times』に自分の行動を棚上げした噴飯ものの主張が出ています。
タイトルが奮っていて「日本が軍国主義復活のパンドラの箱を再び開けるのを警戒せよ」です。日本が中国に対抗することを非常に恐れているようです。それも無理はありません。なにせ日本は中国との戦争で負けたことはありませんから。
以下に記事の一部を引用します。
(前略)
アメリカ合衆国のインド太平洋戦略に後押しされ、日本は徐々に平和主義の道を断念しているように見える。日本の軍事力を強化するパンドラの箱が開かれると、その結果は想像を絶し、地域の平和と安定にとって深刻な脅威となる。
しかし、日本は依然として、第2次世界大戦中に自国の軍隊がアジア太平洋地域の多くの国に対して犯した凶悪な犯罪に直面することを必死に避けようとしている。
「日本の軍国主義が引き起こした侵略戦争は、アジアの被害国に計り知れない苦痛を与え、人々に消えないつらい記憶を残した。
過去数十年にわたり、国際社会は、日本が誠実で正しい理解を示すかどうかを注視してきた。
「数十年経った今でも、日本は中国を含むアジアの近隣諸国に明確な説明をしなければならない」と、昨年12月の日本の真珠湾攻撃から80周年を迎えた中国外務省の趙立堅報道官は語った。
↑趙立堅報道官といえばこのシュタッ!のポーズ/中国外交部の公式サイトより世界、特に第2次世界大戦での侵略の犠牲者に対して十分な内省を示す代わりに、東京は歴史的な過ちを歪め、糊塗し続けている。
さらにばかげているのは、戦争を終わらせるために領土に投下された2つの原子爆弾のために、戦争の侵略者としての日本が「犠牲者」として行動する傾向があることだ。
これら全ての恥知らずな態度と行動により、近隣諸国は間違いなく、より強力な軍事力を求める日本政府の野心に対して非常に警戒心を抱くようになったのだ。
(後略)⇒参照・引用元:『Global Times』「Be wary of Japan opening Pandora’s box of militarism revival again」
よくまあこれだけ厚顔無恥な主張ができたものです。
大笑いです。あんたらが南シナ海、インド国境、台湾などでやっていることはなんなんだ――という話です。
御大の言葉「NUKEを持っている国に『侵略的傾向』について懸念を表明されるスジアイはない」のとおりです。
日本のEEZにミサイルを落下させる国に軍国主義の復活などといわれる筋合いは全くありません。まさに噴飯ものの主張といえます。
許し難いのは、広島・長崎に投下された原爆について、日本が被害者を装っているなどと書いている点です。当時すでにいささか形骸化していたとはいえ、ハーグ陸戦条約が有効でした。日本も合衆国もこれを批准しています。合衆国の原爆投下はこれに違反したものと見ることが可能です。
なんなら今から論陣を張って合衆国の非道な行為を追及してもいいぐらいですが、日本はすでにサンフランシスコ講和条約を締結していますので、日本政府は蒸し返して合衆国を非難しないだけです。
原爆のような倫理にもとる一般市民への攻撃について、日本が被害者を装っているなどという論評を加えているのです。日本は中国のこのような言説を許してはなりませんし、忘れてはなりません。
中国がなんと言おうが、日本は中国の侵攻に備え、中国が無法な行動を起こさないように軍事的抑止力を高める必要があります。
『Global Times』は親方共産党のメディアなので、社説やオピニオンといった記事は全て中国を支配している中国共産党の意見と考えるべきです。
(吉田ハンチング@dcp)