韓国債が売り込まれて利回りが急騰したため、2022年09月28日、韓国金融当局は、
韓国企画財政部:2兆ウォンのバイバック
『韓国銀行』:3兆ウォンの単純買取
『韓国銀行』:3兆ウォンの単純買取
を緊急で発表しました。
『韓国銀行』の3兆ウォンは09月29日、企画財政部の2兆ウォンは30日に実施しました。
この韓国債の利回りを抑え込むためのものでした※が、果たして効いたでしょうか。以下の韓国債3年物の利回りチャートをご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:以下同/日足)。
26日には「終値:4.463%」まで急騰した利回りは、30日「終値:4.214%」まで下落しました。
確かに利回りは下がったのですが、以下をご覧ください。
買い戻し(バイバック)と買い取りを緊急で発表した28日が最も下落し、29日は終値では下がったものの長い陽線、30日はわずかですが利回りは上昇しています。
正直なところかなり微妙な結果といえるのではないでしょうか。イールドカーブを見てみると以下のようになっています。
(直近の傾向なのですが)フラット化&逆イールドの様相を呈しており、こちらも効いたとはいえません。
投資家の売却傾向が強いので、これを押し返すにはパワー不足といったところではないでしょうか。
※アメリカ合衆国の場合は米国債10年物が指標ですが、韓国の場合は最も枚数の多い3年物を使っています。韓国メディアでも3年物を長期金利の指標としています。
(柏ケミカル@dcp)