韓国最大野党『共に民主党』の党首、李在明(イ・ジェミョン)国会議員に検察の手が伸びていますが、大庄洞(テジャンドン)疑惑などお金関係だけでは話が済まなくなってきました。
李在明の影に暗躍する北朝鮮
先にご紹介したとおり、李在明(イ・ジェミョン)さんとべったりだった『SBW』(サンバンウル)の元会長キム・ソンテさんが北朝鮮にドルを送金していたことが分かっています。また、李在明(イ・ジェミョン)さんの訪北のためにもお金を送っていたました。
『SBW』(サンバンウル)は北朝鮮で事業を行うために送金したといっていますが、これはとりもなおさず、李在明(イ・ジェミョン)さんが大統領となって訪北する時に向けた地ならしとしか考えられません。
李在明(イ・ジェミョン)さん・北朝鮮の政治的な交渉によって『SBW』(サンバンウル)が甘い汁を吸おうとしたのです。
つまり、李在明(イ・ジェミョン)さん関係には北朝鮮の影がちらついており、これは予想外に大きな背後がありそう――なのです。
注目されているキーマンが『アジア太平洋平和交流協会』のアン・ブス会長です。
李在明(イ・ジェミョン)さんは2018年07月に京畿道知事に就任していますが、知事時代にはアン・ブス会長と共に対北朝鮮の交流事業を行っています。
『SBW』(サンバンウル)は2018年から2019年にかけて北京経由で北朝鮮に640万ドルを送金していますが、これにとどまりません。
アン・ブス会長は、キム・ソンテ『SBW』(サンバンウル)元会長の指示を受けて、北朝鮮の対南機関『朝鮮アジア太平洋平和委員会』の金英哲(キム・ヨンチョル)委員長とソン・ミョンチョル副室長に計50万ドルを渡した――と分かりました。
ちなみに、この金英哲(キム・ヨンチョル)委員長は、北朝鮮の統一戦線部を指揮するスパイマスターのような人なのです。また、延坪島砲撃事件などの破壊工作にも関与したとされる武闘派です。
金英哲(キム・ヨンチョル)委員長は、「これから我々(北朝鮮)との話し合いにはアン・ブスを通してくれ」と指名したとの情報が出ています。南朝鮮との対話窓口、そのフロントがアン・ブスという人物というわけです。
北朝鮮の手はもちろん日本にも伸びている
さらにいえば、日本とも関係があります。北朝鮮の統一戦線部は韓国・日本を工作対象としているからです。この点については、朴斗鎮先生が明確に指摘していらっしゃいます。
朴斗鎮先生の言葉を以下に引用します(下掲動画内で述べていらしゃいます)。
(前略)
朴斗鎮先生「彼(アン・ブス:引用者注)の特徴はね、日本の朝鮮総連とつながっているということなんですよ。アン・ブスが『SBW』(サンバンウル)のキム・ソンテにねだってですね、約2億ウォン近い金をですね、朝鮮学校に寄付してるんですよ。
統一戦線部のアジアにおける最重要拠点の一つは朝鮮総連ですから」
(中略)
朴斗鎮先生「……だから前から言っているように、平壌、ソウル、日本ていうのは、北朝鮮の統一戦線戦略の中では全部つながっているんですよ。
特に統一戦線部の場合は、韓国と日本の朝鮮総連をつなげる仕事をしているところですからね。まあそればっかりではないですけれども。それは非常に重要な部分ですから」
(後略)⇒参照・引用元:YouTube『李相哲TV』チャンネル「(2023.2.10)李在明と北との謎の関係 」
李在明(イ・ジェミョン)さんの背後に北朝鮮の影があり、北朝鮮・韓国・日本を結ぶネットワークがほの見えるような話になってきています。
筆者は、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が先日、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の生家を訪問したのは、この北朝鮮を巡る情勢が緊迫してきたことも原因ではないかと推測します。
読者の皆さんもご存じのとおり、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領は独裁者ではありましたが、反共・反北朝鮮の姿勢を貫き、左派を抑え込んで経済発展に尽力した人です。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は自身が今やろうとしていることが、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領にかぶって見えているのかもしれません。
ともあれ、李在明(イ・ジェミョン)さん関連の疑惑はますます目が離せなくなってきました。
(吉田ハンチング@dcp)