『BNP Paribas(BNPパリバ)』が「2023年アジア証券市場展望報告書」で興味深い予測を出しました。
来年のことを言うと鬼が笑うといいますが、韓国の金融当局は笑っていられるでしょうか。
韓国メディア『ソウル経済』の記事から以下に引用します。
『BNPパリバ』は13日「2023年アジア証券市場展望報告書」を通じて「先進市場の景気低迷と中国の低い成長率で輸出は弱気を続けるだろう」とし「半導体はメモリー価格の下落と需要不振で下半期になって回復するだろう」と展望した。
(中略)
為替レートについては「来年上半期までドルウォン為替レートは1,400ウォンまで上がり、下半期から徐々に下落し、第4四半期には1,250ウォン水準になるだろう」とし「来年下半期の為替レートの回復は、韓国証券市場に重要な追い風として作用するだろう」と展望した。
韓国金融当局は、ドルウォンが「1,200ウォン」台にまで下がりそうでほっと一息でしょうが、『BNPパリバ』の読みでは、再び「1ドル=1,400ウォン」までいくだろう、としています。
まあ、チャートの読みというのは当たるも八卦、当たらぬも八卦なので、どこまで信憑性があるのか分かりません。ドルウォンが「年末までに1ドル=2,000ウォンまでいくぞ」なんて言ってた方もいらっしゃいましたが当たりそうもありません。1,500ウォンにも到達しませんでした。
でも、ハズレても当然です。
株式、FXなど毎日チャートを見て戦っている皆さんはよくご存知ですが、「このままいけば……」なんて予想は当たらないものです。全ての情報を飲み込んで動く市場のチャートは、上昇すれば戻しの下げが入り、下落すれば戻しの上げが入ります。
毎日戦っている皆さんは安易な予測などしないはずです。
ただ、こういう情報が出ることでまた動いたりもしますから油断は禁物です。
それよりも「輸出が弱気を続けるでしょう」の方が、貿易で食べている韓国としては当たってもらうと困る予想かもしれません。
中国の低迷が続くと韓国は困るので、最近で韓国経済紙では「脱中国」という言葉が目立つようになってきました。遅くとも3年前には始めていなければならなかったでしょうが、果たして韓国に脱中国が本当にできるかどうかです。
前文在寅大統領がボンクラな上に何もしませんでした。今言っても仕方ないのですが、失った時間だけは取り返すことができません。韓国は文在寅のせいで死命を制する重要な5年間を失ったかもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)