韓国はインフレ率がいまだ5%台と高いので、お金の供給を絞らなければなりません。相対的にお金の価値を上げるためです。
先にご紹介したように「M1」は急激に絞られていますが、『韓国銀行』が「2023年01月21(土)~24日(火)の旧正月のための資金供給」を絞っていたことが分かりました。
2023年01月20日、『韓国銀行』が公表したデータによると以下のようになっています。
純供給額の推移
2020年:5兆6,289億ウォン
2021年:4兆7,084億ウォン
2022年:5兆1,440億ウォン
2023年:4兆1,527億ウォン※『韓国銀行』が銀行に供給した発行金額から、『韓国銀行』に戻ってきた還流額を引いたものが純発行額。
旧正月にはお祝いやら買い物などでお金が特に必要な時期ですが、2023年の純供給額は「4兆1,527億ウォン」とこの4年間で最低にとどまっています。2022年と比較して「-19.3%」。最高額だった2020年「5兆6,289億ウォン」と比べれば「-26.2%」です。
注目したいのは、『韓国銀行』に戻ってきてる還流額です。2020年と匹敵する4,951億ウォンも戻ってきています。2020年はそもそも供給額が多かったので還流額が大きいのは分かります。
しかし、2023年は供給額を絞っているのに、還流額がほぼ同じというのはヘンです。供給額に対する還流額を2020年と2023年で比較すると、以下のようになります。
還流額/発行額
2020年: 8.0%
2023年:10.7%
2020年: 8.0%
2023年:10.7%
供給しても使わなかったという率が上がっているわけですから、韓国の消費は落ち込んでいることを示しているのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)