2023年03月16日、韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が訪日し、岸田文雄首相との間で日韓首脳会談が開催されます。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が韓国財界の大物を引き連れて来日する予定であることは、先にご紹介しましたが、急遽、企画財政部の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)長官も同行することになった――という報道が出ています。
なぜ秋長官が同行するかというと、日韓「通貨スワップ」などを要求するためだというのです。
秋長官訪日を報じた『ソウル経済』の記事から一部を引用します。
(前略)
このように、尹大統領の対日経済外交に多数の企業人が足並みをそろえる状況で、経済コントロールタワーである秋副首相も直接大統領の指示を遂行する必要性が高まったと解釈される。また、代表的な日韓経済協力案として、日韓財務長官会議の再開・日韓通貨スワップの再推進・第3国への共同進出などが挙げられており、主務部署である財務省の積極的な役割も求められるとみられる。
前日、尹大統領は「未来志向的な日韓関係のために政府各省庁が協力事業を発掘して推進してほしい」と要請した。
(後略)
尹大統領が日韓経済協力を推進すべし、としているので、秋長官も直接乗り出すというのです。
韓国のエライ人の大好きなボス交渉、「ワシが討って出る」です。日本は下からの交渉の積み上げが必要なのですが、大丈夫でしょうか。
日韓の経済協力といえば――として、
①日韓財務長官会議の再開
②日韓通貨スワップの再推進
③第3国への共同進出
が挙げられているそうです。挙げているのは韓国側で、韓国の都合です。
②の「日韓通貨スワップ」は全く日本にメリットがありませんので、ただの韓国への一方的な協力であり、信用供与に他なりません。
「日韓が雪解けだ」などというムードがメディアによって醸成されており、岸田文雄内閣がこれに流されて余計な判断を下さないか注視する必要があります。
日本はただの「小春日和」のような一瞬の状況を信用するべきではありません。
(吉田ハンチング@dcp)