先にご紹介したとおり、韓国の前大統領、文在寅さんを追ったドキュメンタリー映画が2023年04月27日に封切られます。
『文在寅です』というタイトルなのですが、この中で文在寅さんは「5年間の成果があっという間に崩れ、むなしい気持ちがする」と述べています。
「文在寅さんの5年間の成果って……なにかね」と思う人は多いようで、保守系メディアとして知られる『朝鮮日報』は痛烈な批判記事を上げています。
記事から一部を引用すると以下のような具合です。
文前大統領が言う「5年間の成果」が何を指しているのか分かりにくい。
そんなに成果が大きければ、なぜ5年で政権を失ったのか。
文政府の5年間は、国庫の浪費と天文学的な国家債務の増加、計り知れない偽善と内輪揉め、不公正と無能で満ち溢れていた。
馬車が馬を引くという所得主導の成長で数百万人の自営業者と中小企業を崖っぷちに追いやった。
良い仕事は激減し、高齢者・アルバイトの仕事だけが増えた。
反企業・反市場・親労働組合政策で成長率は低下し、貧富の格差は拡大した。
税金投入で国家債務は1,000兆ウォンを突破した。
住宅価格を抑えると何十回も対策を打ち出したが、かえって住宅価格が暴騰した。
(中略)
脱原発で世界最高の競争力を持つ原発産業は没落の危機に直面した。健全な原発の経済性を操作し、公文書を破棄した。
4大河川のダムを開放し、干ばつで水不足を悪化させた。
大統領の体面を立てるために国際社会に温室効果ガス40%削減というとんでもない約束をし、国家経済の足を引っ張った。
(中略)
北朝鮮の金正恩が非核化の意志があると合衆国に保証までして、首脳会談イベントにこだわったが、北朝鮮は核魚雷まで作ったという。
(中略)
スパイ捜査を中止し、全国にスパイが横行した。
(中略)
曹国(チョ・グク)一家の不正が明らかになったのに、非難ばかりした。
(中略)
しかし、何か成果があったのだろうか。
(中略)
この人に5年間の実情について謝罪しろというのは無駄な要求だろう。
冒頭で「文在寅の言う5年間の成果が何を指しているのか分かりにくい」としていますが、「分からない」が本当に言いたいこと。
あんたに何の成果があるんだ!――です。
こうして並べてみると、本当に文在寅という人はろくでもないことしかしませんでした。5年間もいたのですが、本当に長い5年でした。韓国はアンポンタンをTopにいただいたおかげで(選んだのは自分たちですが)、貴重な時間を無駄にしたのです。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が、文在寅の負の遺産を全部焼き払おうとしていますが、次の政府が左派・進歩系になった場合は、今度は尹錫悦(ユン・ソギョル)政権の遺産が焼け野原にされるでしょう。
韓国は賽の河原のような国です。積んでは崩し、崩してはまた積み。
しかし、人口の急減が明確なので、もはや時間もありませんし、恐らく立て直すこともできないでしょう。中国共産党が瓦解しないのであれば、中国の衛星国として生きた方が楽かもしれません。もちろん、かつてのように平身低頭、朝貢も欠かせないでしょうし、言論の自由もなくなるでしょうが。
(吉田ハンチング@dcp)