韓国の不動産バブルが弾けるのではないかといわれ続けて随分たちます。不動産市場が厄介な局面にあることは間違いないのですが、まだカタストロフはきていません。
2023年04月25日、韓国の国土交通部と不動産院が四半期ごとに出す資料を公表しました。この中に韓国の不動産市場が凍てついていることを示すデータがあります。
上掲は国土交通部が出したプレスリリースです。
まずご注目いただきたいのは「地価の変動率」です。
2023年第1四半期、全国の地価変動率がマイナスに転落しました。これは韓国にとって12年6カ月ぶりの異常事態です。
次に土地の取引量です。
土地の取引量が右肩下がりになっていることが分かります。
2023年第1四半期の土地取引量は43.2万筆(340.5平方キロメートル)。前四半期から5.8%減少し、対前年同期比では「-30.1%」
住宅(韓国の場合は一戸建てではなくほとんどマンション)を建てるためには土地がいるわけで、その取引量が減少し、地価が下がっています。これで不動産市場が活況なわけでありません。
韓国不動産市場は12.5年ぶりの凍てつく荒野なのです。
(吉田ハンチング@dcp)