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「文在寅です」盛り上がらない映画だなあ

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連休中ですので緩い記事です。誠に申し訳ありません。

隠居した文在寅前大統領にスポットを当てた映画『文在寅です』が公開されたのですが(一般劇場公開はまだです)、これがまた緩い映画でさっぱり盛り上がりません。

Money1でもご紹介した、ティーザー公開であった「5年間の成果が覆されて虚しくなる」旨の発言は最終公開版からは削除されています。

政治的な意見表明はばっさりカットしたとのこと。

文在寅前大統領に対する批判が高まることに慌てたと推測されます。保守系のメディアから「あんたになんの成果があったと言うんだ」という批判の声が上がりましたので。

イ・チャンジェ監督の言うことには「歯が2本抜けるほど頑張って制作した」そうなのですが、まあ退屈な映画と評する他ありません。

メインは隠居生活を送っている文在寅さんの日常風景ですから絵的にもしょぼいのですが、驚くのは、かつて文在寅さんに仕えた人が入れ代わり立ち代わり登場して自賛を繰り返すことです。

盧武鉉のむひょんです』(2017年)は185万人を動員するほどのスマッシュヒットだったのですが、今作はとてもそこまでいくとは思えません。

最大の見どころは、悲しいことに金正恩がプレゼントした二頭の犬を手放すシーンです。

文在寅さんが非情にも「(法的根拠がなく)大統領記録物(二頭の犬のこと)を管理し続けているため、(私が)違法性が疑われる可能性がある」などと言って飼育拒否したからです。

物言わぬ犬がかわいそうに去っていかざるを得なくなるシーンには心が動かされますが、「この文在寅というオッサンはなんなんだ」という思いが胸にこみ上げること請け合いです。

不謹慎な意見で恐縮ですが、文在寅さんが裁判にかけられてから公開した方が盛り上がったのではないでしょうか。この先、そのような事態になったらリバイバル公開をするのが興行的にもお勧めです。

(吉田ハンチング@dcp)

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