「タイトルはなんのこっちゃ」と思われるかもしれませんが、実は、日本でも有名になった「疑惑のタマネギ男」こと曹国(チョ・グク)さんの出版した本のタイトルです。
↑曹国(チョ・グク)さんの著書『仮払い先進国』。2023年03月25日に刊行。
『가불 선진국』というのですが、日本語に訳すと「仮払い先進国」(あるいは先払い先進国)になります。
日本語ではちょっと意味が取りにくいかもしれませんが、要は――
文在寅大統領のおかげで先進国となったが、それは仮払い(先払い)で先進国になったようなもの。尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領のおかげで事態は悪化し、先進国から後退した。
今や、その仮払い分を返納しなければならなくなっている
――という意味のタイトルです。
2022年03月25日に刊行されたのですが、また左派・進歩系のオッサンが愚にもつかぬ本を……と軽視しておりましたら、あにはからんや、筆者の考えなどまさに凡愚の極み。
この本がこれまでに10万部を達成したというのです。そもそも韓国は本があまり売れる国ではありませんので、10万部はかなりの成果です。
↑曹国(チョ・グク)さんが『仮払い先進国』の読者に対して感謝のメッセージをYouTubeで公開しています。
絶好調の結果を受けて2023年05月12日、曹国(チョ・グク)さんは10万部達成の記念イベント(出版1周年10万部発刊記念ブックコンサート)を開催します。
↑2023年05月12日に開催されるブックコンサート。チケット2万ウォン。200席しかありませんがソルドアウトしています/スクリーンショット
驚くべきことに、この曹国(チョ・グク)さんが2024年の国会議員総選挙に出馬するという観測が出ています。
この人は2023年02月03日にソウル中央地裁から業務妨害と請託禁止法違反、職権濫用、権利行使妨害などの容疑について、懲役2年、600万ウォンの追徴を課す判決を下されているのです。
控訴してガラをかわしていますが、このような実刑判決が出た人物が国会議員に立候補するなど、いかにその人が厚顔無恥であっても日本ではとても考えられない話です。
しかし、曹国(チョ・グク)さん本人も色気を出しているらしく、本当にやるかもしれません。
さらに驚くのは、次の大統領選挙にも出るかもしれないというのです。
もともと文在寅大統領の後継者と目されていたのですが、先にご紹介したとおり、息子の試験に一家総出でオンラインカンニングをするような男なのです。
もし、こんな男が大統領になるようなことがあれば、これはもう世界的な恥という他ありません。
ただ、韓国最大野党の『共に民主党』としても、李在明(イ・ジェミョン)さんの政治生命がもうなくなりそうですので、大統領選挙を戦えるような玉がないのです。
いくらなんでも曹国(チョ・グク)はない――と思われるのですが、これは日本人の感覚。
曹国(チョ・グク)さんの本が10万部も売れ、いまだに支持者がいるのですから、韓国はやはりヘンな国なのです。
(吉田ハンチング@dcp)