2023年05月13日、韓国メディア『東亜日報』が「情緒不安定か!」と突っ込みたくなるような記事を出しました。
まずリードが傑作なので以下に引いてみます。
世界的に「K」ブームが吹き荒れている。
K-POPの人気を筆頭に、Kコンテンツの影響力はKフード、Kビューティーなどで急速に拡大している。
K熱風に支えられ、韓国のコンテンツ産業は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)期間であったにもかかわらず、2019年の126兆7,000億ウォンから昨年は146兆9,000億ウォン規模で16%ほど成長した。
『イカゲーム』『ザ・グローリー』などが相次いでヒットし、オンライン動画サービス(OTT)ネットフリックスが今後4年間、Kコンテンツに25億ドル(約3兆3,000億ウォン)を投資すると発表したのも、Kコンテンツの変化した地位と無関係ではない。
(後略)
世界的にKブームが吹き荒れているそうです。「K熱風」というパワーワードも登場しています。
この記事が面白いのは、この威勢のいい書き出しから一転して話が暗くなるところです。
記事からデータを引いてみると、以下のようになっています。
韓国人であることがあまり誇らしくない:44.8%
これだけなら、結果はほぼ半々ですから「そんなもんじゃないの」と思われるかもしれませんが、ご注目いただきたいのは「韓国人であることがあまり誇らしくない」の中には、
が含まれていることです。5人に1人は、はっきり「嫌だ」と答えているのです。興味深いのは、若い世代ほど「嫌だ」と答えた率が高いことです。
アルファ世代:28.8%
Z世代:29.4%
※「Z世代」は1990年代後半から2012年頃に生まれた世代。「アルファ世代」は2010年以降に生まれ、全員が21世紀生まれの初めての世代。
韓国は日本などより非常に厳しい競争社会なので、若い人ほど嫌な国だなあと思うのかもしれません。
同記事では「世界的にK熱風が吹き荒れているというのに、韓国人1,850人にアンケートを取ったところ、韓国・韓国人であることに自尊心が持てないという人が多いことが分かった」と書いています。
現実世界で厳しい競争にさらされているので、K熱風といわれても、それで実社会を肯定的に見ることはできないのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)