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韓国「ICT産業の輸出」が全滅状況で利益が6割減!

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韓国は輸出に依存している国で、貿易収支が十分に大きな黒字でないと国が傾きます。そのため、現在すでに傾いています。

貿易で大きな黒字を韓国にもたらすためのエンジンの一つがICT(情報通信)産業です。しかし、このICT関連製品の輸出が対前年同期比で縮小を続けており、これが韓国経済の現況を苦しいものとしています。

2023年06月14日、韓国の産業通商資源部が「05月の情報通信産業(ICT)輸出144.5億ドル、輸入112.0億ドル」とのデータを公表しました。全体状況は以下のようになっています。

2023年05月 ICT産業
輸出:144.5億ドル-28.5%
輸入:112.0億ドル-11.2%
貿易収支(輸出 – 輸入):32.5億ドル

( )内は対前年同期比の増減

⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「5월 정보통신산업(ICT) 수출 144.5억불, 수입 112.0억불」

「貿易収支は32.5億ドルの黒字」と書いていますが、ここで赤字になったらそれこそ韓国は「おしまい」です。ICT強国なんて誇っているのですから黒字になって当然でしょう。

ご注目いただきたいのは黒字の規模です。

2022年05月は「75.9億ドル」ありましたので、対前年同期比ではなんと「57.2%の減少」です。

前年と比較して約6割も利益がなくなりました。

原因は輸出が減少したことです。

上掲のとおり、対前年同期比で「-28.5%」とほぼ3割減です。

産業通商資源部のリリースには「2022年05月が歴代最大の輸出を達成したので、その基底効果だ」としていますが、果たしてそうでしょうか。2022年05月は確かに対前年同期比で「+13.9%」の「202.0億ドル」の輸出を達成しています。

しかし、ICT産業を含む全体産業の輸出は同月「+21.4%」を達成しているのです。つまり、全体産業と比較してICT産業はそこまで輸出金額を伸ばせなかったことになります。昨年の同期にすでにICT産業は弱含みだったのです。

当月の輸出品目別に見てみると以下のようになりますが、結論からいえば全滅状態です。

品目別輸出金額
半導体:74.7億ドル-35.7%
⇒システム半導体:36.4億ドル-4.9%
⇒メモリー半導体:34.1億ドル-53.1%

ディスプレー:16.0億ドル-12.0%
携帯電話:9.2億ドル-17.2%
コンピューター・周辺機器:8.3億ドル-53.1%
⇒SSD:5.3億ドル-62.3%

通信設備:2.0億ドル-11.1%

全ての項目で対前年同期比割れです。ただ一つ、ディスプレーの中の「OLED」は「+6.6%」となっています。ただし上掲のとおり、大項目のディスプレーではやはり対前年同期比割れなのです(LCDが「-31.8%」)。

最も輸出額の大きい対中国向け輸出ですが、これも駄目です。

対中国輸出:60.1億ドル-31.6%

香港含む

対中国輸出が不振に陥っていることが、韓国経済が傾いている大きな要因ですが、ICT産業においても約32%も輸出が減少しています。

他の国向けの輸出はどうなっているかというと――。

対ベトナム:23.5億ドル-14.6%
対アメリカ合衆国:17.7億ドル-36.0%
対EU:9.0億ドル-30.7%
対日本:3.7億ドル-10.9%

上掲のとおり、主要輸出相手国で全て対前年同期比割れです。

対ベトナムの輸出金額が大きいことに驚かれるかもしれませんが、これが尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領や企画財政部・通商産業資源部が「東南アジアに力を入れろ」と発破をかけている理由です。

上掲の中国(香港含む)・ベトナム・合衆国・EU・日本の「4カ国と地域」合計で輸出金額は「114億ドル」。05月の輸出金額は「144.5億ドル」ですから、韓国のICT産業輸出に占める「4カ国と地域」の割合は78.9%に達します。

ほぼ8割の輸出相手で対前年同期比割れなので、景気がいいわけありませんしもうけも減少するのです。

韓国がはまりこんだ泥沼状態はまだ続いています。

(吉田ハンチング@dcp)

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