2023年06月19日、アメリカ合衆国のブリンケン国務長官と中国の習近平総書記が会談を行い、習近平総書記は盛大にご託宣を垂れました。合衆国に対する説教です。
ところが、バイデン大統領ときたら――20日、カリフォルニア州での資金調達イベントにおいて、
「貨車2台分のスパイ機器を載せた気球を私が撃ち落とした際、習氏がひどく気分を害したのは、彼が気球の位置を把握していなかったからだ」
「これは独裁者にとって非常にきまりが悪い。何が起きたか知らなかったのだから。あの場所を飛行しているはずではなかった。コースを外れたのだ」
と、習近平総書記を「独裁者」と表現する始末。
バイデンさんの場合、記憶が定かでなかったという懸念もありますが、中国共産党からすれば「あれだけブリンケンをどやしつけたのに!」です。
バイデン大統領の発言に対して、さっそく中国外交部が反応し、毎度おなじみの毛寧報道官が、
「完全に事実に反し、外交的儀礼にも深刻に違反し、中国の政治的尊厳性を深刻に侵害する」
「これは露骨な政治的挑発であり、中国は強い不満と反対を表明する」
「合衆国の発言は極めて無責任だ」
と述べました。「完全に事実に反し」が傑作です。よく記者から失笑が漏れなかったものです。「習近平 = 独裁者」は完全に事実に合致しています。
(吉田ハンチング@dcp)