2023年07月04日、『IAEA』(国際原子力機関)が福島処理水について最終報告書を公表しました。
Money1でもご紹介したとおり「環境に与える影響は微々たるもの」という結論で、日本は予定どおり海洋放出に向けて作業を進めています。
科学的なリポートをも否定する中国は、いまだに日本を非難する姿勢を崩していません。引っ込みがつかなくなったためです。
2023年07月05日、中国外交部の定例記者ブリーフィングで興味深い一幕がありました。以下に引用してみます。
『AFP』記者:
福島の汚染水排出計画について、日本が計画を実施した場合、中国は具体的にどのような措置を取るのですか?汪文斌:
日本の核汚染水(原文ママ:引用者注)の海洋排出強行計画に反対する立場は一貫しており、明確である。日本側が科学と事実を尊重し、国際道義的責任と国際法上の義務を誠実に履行し、核汚染水の海洋放出計画を推進することを止め、責任ある方法で核汚染水(原文ママ:引用者注)を処理するよう、改めて強く求める。
※『AFP』は「Agence France-Presse」(フランス通信社)
中国おなじみの「断固たる措置」の連呼だったのですが、『AFP』記者は「具体的に何をするのよ?」と聞きました。これは当然の質問です。
これに対して汪文斌報道官は「中国が何をするのか」を答えませんでした。
それにしても「日本側が科学と事実を尊重し……」は傑作です。科学と事実を尊重し、『IAEA』は最終報告書を公開したのです。
いまだに日本を非難しているのは、中国自身が「科学と事実を尊重してない」ことにはならないのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)