日本株がバブル時代の最高値を更新し、注目を浴びています。
脱中国の動きが大きくなって資金が日本に向かったからです。
これについて韓国メディア『毎日経済』が興味深い記事を上げていますのでご紹介します。以下に記事の一部を引用します。
「オマハの賢人」と呼ばれ、バークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット氏は、今年に入って中国電気自動車企業『BYD』の株式を大量に売却した。
バフェット氏はその代わりに第2四半期から三菱、伊藤忠など日本5大総合商社の株式を買い込んだ。
バフェット氏を筆頭にグローバル投資家たちが第2四半期(04~06月)日本証券市場に注いだ資金はなんと660億ドル(約85兆ウォン)に達する。
おかげで日経225指数は3万3,000を上回り、1980年代末のバブル以来33年ぶりに最高値となった。
(中略)
日本には外国人資金が660億ドルも集まっており、日経指数の第2四半期の上昇率は18.3%に達する。
(中略)
台湾証券市場の心強い後押しもやはり外国人資本だった。
今年、台湾証券市場には第1四半期79億ドル、第2四半期32億ドルの外国人投資資金が集まった。
経済規模は韓国の方が大きいが、外国人投資資金は台湾により多く集まった。
韓国証券市場の外国人資金は今年上半期79億ドルに過ぎない。
06月には外国人資金が純売却となり、第2四半期の流入額は24億ドルにとどまった。それでさえ『サムスン電子』に過度に集中している。
金融投資業界関係者は「中国を抜け出した外国人資金が韓国証券市場を選好するように証券市場の再評価のための努力を全方位に広げなければならない時だ」と話した。
(後略)
日本には660億ドルもの巨額が流入したのに、韓国には79億ドルしか流入しなかった――という恨み節です。
その上、経済規模では韓国の方が上だと誇っているくせに、台湾に流入した資金の方が多いのです(1Q:79億ドル + 2Q:32億ドル = 計111億ドル)。
さらには、Money1でも先にご紹介しましたが、06月には韓国市場で外国人投資家は売り越しとなりました。
金融関係者の弁として「外国人資金が韓国証券市場を選好するように全方位で努力しよう」としていますが、果たして努力してなんとかなるものなのでしょうか。
前にご紹介したことがありますが、そもそも韓国市場は中国市場の一部と見られることが多く(韓国証券会社の弁)、外国人投資家の評価は中国市場に引きずられがちです。
中国からお金が抜けるなら、韓国からもお金が抜けがちなのです。上半期に79億ドルでも流入したのなら、「まだいい方」と考えるべきです。
(吉田ハンチング@dcp)