韓国では、福島処理水の海洋放出問題について、政府与党『国民の力』と最大野党『共に民主党』の戦いが激化しています。
次期総選挙、大統領候補の鍔迫り合いが絡んで政争はヒートアップする一方。
日本人からすれば「科学的事実すら認めることができないのか」と呆れる他ないのですが、大きな声で言ったもの勝ちなのが韓国。双方とも大声で主張するばかりです。
『共に民主党』側は科学的な主張でないので、負い目がある分、扇情的な言葉を使って国民を反尹政権側に立たせようと必死です。なんとか「ローソク足集会アゲイン」に持ち込みたいのです。
政府側は、2023年07月11日、「福島の汚染水10の怪談」 ※という1題1解説式のプレゼン資料を公開しました。
※「汚染水」は原文ママ/以下同
『共に民主党』がいかに非科学的な怪談話を展開しているのかを指弾する資料です。主旨自体はいいかもしれませんが、その資料の表紙というのが、以下のようなものなのです。
ここまで「おどろおどろしく」しなくてもいいようなものですが、その10の怪談というのは以下になります。
怪談1.文政府は放流に反対したが、尹政府は賛成する?
怪談2.放流された汚染水は放射性物質だらけ?
怪談3.放流汚染水が3カ月後に私たちの海を襲う?
怪談4.放流後、福島産の水産物が輸入される?
怪談5.福島産のウロク※が私たちの海まで泳いでくる?
怪談6.他の方法もあるのに、お金を節約するために海に放流する?
怪談7.『国際原子力機関』(IAEA)は日本の味方?
怪談8.韓国は『IAEA』だけを信じて検証もしない?
怪談9.トリチウムは魚に濃縮されて生態系を破壊する?
怪談10.汚染水を放流すると私たちの塩が汚染される?※ウロク(우럭)は「クロソイ」のこと
どれもひどい内容ですが、この資料では全ての怪談がウソ・根拠のない話・フェイクニュースと退けています。
日本が気になるのは「4」です。「IAEA」が海洋放出について生態系にほとんど影響がない――としているのに、「福島産の水産物を輸入する」のはウソと退けているのです。
これは大問題です。岸田文雄がするわけはありませんが、日本政府は科学的根拠のない「福島産の水産物輸入制限」に大して修正せよと圧力をかけるべきです。
怪談で片付けられては困ります。
それにしても「3」の「福島のクロソイが韓国にやってくる?」は傑作です。解説は以下のようになっています。
怪談5.福島産のクロソイが私たちの海まで泳いでくる?
不可能な主張です。
魚類は生息地が分かれていて、水温に敏感です。特に2011年3月から現在まで、国産水産物に対する放射能検査で安全基準を超過した事例は一件もありません。韓国の水産物は安心してお召し上がりいただけます
韓国というのは、こういう資料を出さないといけない国なのです。
(吉田ハンチング@dcp)