興味深い話が出ています。中国の外交部長官である秦剛さんが行方不明だというのです。
秦剛外相は3週間も姿を見せていません。欧米のメディアでは「失脚したのではないか」という(あくまでも)噂が出ています。
例えば『Radio Free Asia』は以下のように書いています。
中国外務省の報道官が秦剛公使に関する「噂」を否定しなかったことは、当局が秦剛公使が「トラブル」に遭っているという主張を黙認していることを証明している。
愛人や後妻を囲うのは中国共産党では当たり前のことだが、秦氏の悪いところは、アメリカ合衆国で生まれた隠し子がいるだけでなく、愛人によって「二代目秦」の名で積極的にSNSで暴露されていることで、当局が庇いたくても庇いきれない状況にあることだ。
(中略)
最初に秦の行方を心配したのは『フィナンシャル・タイムズ』紙の記者で、毛寧報道官に秦氏の現在の状況について情報を提供するよう求めたが、彼女は「提供できる情報はありません」と答えた。
その後、別の外国メディアの記者が「秦がインタビューを受けた」というニュースに触れたが、毛寧は「何のことか分からない」と答えた。
(中略)
そのうちの一人は、秦剛はまだ中国の外相なのかと直接質問した。
毛寧報道官は「共産党の外務省のウェブサイトをチェックすることをお勧めします」と答えた。
(後略)
秦剛外相に対する強力な「噂」に対して、切り込む記者も大したものですが、報道官によって全て一蹴されています。
中国の外交部サイトによると、「2023年06月25日、秦剛国務委員兼外相は北京でスリランカのサブリ外相と会談した」「秦剛氏、ロシアのルデンコ外務次官と会談(リリースは06月25日付け/上掲写真)」を最後に動静を公開しておりません。
(吉田ハンチング@dcp)