中国株価の劇上がり。背景に当局のドーピング

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中国で株価が低迷していたのですが、2024年09月中旬以降に反転して爆上がりの様相を見せました。

以下は上海総合です(チャートは『Investing.com』より引用/日足:以下同)。

以下は香港ハンセンです。

「なんだこりゃ(笑)」という急上昇を見せています。

これは中国金融当局によるドーピングによります。

『中国人民銀行』(PBOC)と中国政府は、経済の回復を促進するために大規模な金融緩和策や財政支援を打ち出しました。

特に、以下の要因が株価急騰に効きました。

『中国人民銀行』の金融緩和措置:
2024年09月24日、中国人民銀行は金利の引き下げや銀行の預金準備率の引き下げを発表しました。

これにより、金融機関が資金をより多く提供できるようになり、市場に流動性が供給されました。また、不動産市場を支援するために住宅ローンの条件を緩和するなどの対策も行われています​。

●政府の追加刺激策:
09月26日に開かれた中国共産党の政治局会議では、経済を安定させるための追加の財政・金融政策が議論され、成長目標を達成するためのさらなる支援が約束されました。

これには、不動産市場の安定化、株式市場の支援、消費拡大策などが含まれ、投資家に安心感を与えました​。

これらの政策の結果、投資家は中国経済に対する期待を高め、上海総合指数やハンセン指数が大幅に上昇した、と考えられます。

誰が中国株式なんぞに資金を突っ込んでいるかというと、「外国人投資家は慎重な姿勢を崩していません」から

1.中国国内の個人投資家や機関投資家
2.政府関連ファンド(いわゆるナショナルチーム
3.中国のテクノロジー企業や大手企業

であると考えられます。

中国株式市場では個人投資家は大きなプレーヤーです。また、中国政府は株式市場の安定化を目的として、政府系ファンド(いわゆる「ナショナルチーム」)を通じて市場を支えるのです。特に市場が大きく下落する際には、ナショナルチームの出番となります。

さらに中国のテクノロジー企業や大手企業が株価を押し上げるため、自社株買いを積極的に行っています。

金融当局の流動性供給とナショナルチームなどの買い支えですから、端的にいってドーピングです。いつまでこのような動きが続けられるのか――見せてもらいましょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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