2023年07月26日、韓国の『LGディスプレー』が2023年第2四半期の業績を公示しました。
『LGディスプレー』といえば、韓国の主力輸出品目であるディスプレー製造を支えてきた企業ですが、『BOE』をはじめとする中国企業に技術力で追いつかれ、LCDの製造ラインは閉鎖。OLEDにおいても急追されています。
以下をご覧ください。
2023年第2四半期
総売上:4兆7,385億7,100万ウォン(-15.49%)
営業利益:-8,814億7,000万ウォン(-80.50%)
当期純利益:-6,987億7,000万ウォン(-82.91%)2023年累積
総売上: 9兆1,496億2,700万ウォン(-24.25%)
営業利益:-1兆9,798億2,800万ウォン(-339.96%)
当期純利益:-1兆8,518億7,000万ウォン(-465.02%)※( )内は対前年同期比の増減
⇒『韓国金融監督院 公示システムDART』公式サイト
第2四半期は、総売上が15.5%減少し、営業利益はマイナスでしかも赤字額は拡大しています。
2023年の累積は目を覆わんばかりの惨状で、営業利益は「-1兆9,798億2,800万ウォン」。約2兆ウォンもの巨額赤字です。
前年同期(2022年上期)もマイナスでしたが(-4,746億5,300万ウォン)、今期(2023年上期)の赤字額は比較して「-395.5%」も増加しました。
つまり、営業赤字の金額は約5倍になったのです。
当期純利益は前年同期と同じくマイナスで、こちらの増減は「-465.02%」。つまり、赤字金額が「約5.7倍」になりました。
これが果たして回復できるのか?――です。
韓国ディスプレー企業の優は、もはや崖っぷちなどという状況ではなく、すでに崖から落ちているといってもいいのです。もちろん中国企業に追いつかれたのが原因です。
(吉田ハンチング@dcp)