2023年08月09日、『韓国銀行』が「2023年7月以降、国際金融・外国為替市場動向」を公表したのですが、韓国株式市場・債券市場は外国人投資家から冷淡な扱いを受けたことが分かりました。
2023年07月
株式:4.4億ドル
債券:6.0億ドル
小計:10.4億ドル⇒参照・引用元:『韓国銀行』「2023年7月以降、国際金融・外国為替市場動向」
上掲の数字は「買収額 – 売却額」の純買収金額を示しています。つまり、外国人投資家が韓国の株式・債券にそれぞれいくら資金を投入したか――です。
プラスならその分の資金流入で、マイナスならその分の資金流出になります。
株式・債券を足しても資金流入はわずか「10.4億ドル」しかありません。「ショボっ!」と突っ込みがくるような数字です。
中国への資金流入が減少し、その分の反射利益が得られるなどといっていたのでが、この数字が「そんなことはなかった」という事実を示しています。
『韓国銀行』はこの結果を以下のように説明しています。
外国人証券投資資金
07月中、外国人の国内証券投資資金は純流入が続いたが、前月に比べて純流入規模は縮小した。
ㅇ株式資金は半導体・二次電池業況の改善見通しなどで純流入に転じた。
ㅇ債券資金は裁定取引誘因の縮小などの影響で流入が鈍化。⇒参照・引用元:『韓国銀行』「2023年7月以降、国際金融・外国為替市場動向」
たったの10億ドルでも資金流出よりはマシですが、中国からヌケた資金が韓国に入るだろうという期待はもろくも砕かれています(少なくとも現在のところは)。
(吉田ハンチング@dcp)