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中国税務当局が台湾『Foxconn』を標的に! 郭台銘が総統選挙に出馬のためか

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台湾『Foxconn(フォクスコン)』といえば『鴻海(ホンハイ)』という名で知られる、台湾を代表する世界最大のEMS企業です。

『Apple(アップル)』のiPhoneを製造することで知られています。

EMSは「Electronics Manufacturing Service」の略で電子機器の受託生産を行うサービスのこと。


↑脂っこいオッサンだなぁという郭台銘さん。

この『鴻海』の創業者は郭台銘(英名:テリー・ゴウ)という人で日本でも有名です。日本の『シャープ』を買収する際には経済紙にその名が大きく報じられたりしました。

郭台銘さんは習近平さんとも太いパイプを持っていますが、2024年01月にある台湾総統選挙に立候補しようとしています(立候補するために『鴻海』の取締役は辞任しました)。

しかし、2023年10月22日、中国共産党の英語版御用新聞『Global Times』が、中国本土の税務当局が「広東省や江蘇省などの『鴻海』の主要企業に対して税務調査を実施した」と報じました。

中国共産党が台湾の次期総統選挙に影響力を行使したいのはいうまでもありませんが、この税務調査も極めて政治的な動きと見られます。

本件を報じた『Global Times』は、

調査は正常だが、選挙に影響を与える可能性があると専門家は指摘し、『台湾独立』を求める分離独立派が選挙で勝利すれば、地域の平和と安定にとって大きな災難であり、経済界を含む台湾海峡両岸の中国人は協力して災難を未然に防ぐべきだと述べた」

と記事に書いています。

一方、台湾本土では、郭台銘さんの総統選挙キャンペーンで支持を表明した署名者に400台湾ドルを支払った疑いが発覚。検察当局が調査を進めています。

郭台銘さん陣営は、無党派層が大統領候補として登録するために必要な支持を集める署名活動を行っているのです。

検察は7人を逮捕しましたが、6人は保釈金を積んで釈放されています(保釈金は1万5,000台湾ドルから300万台湾ドルとのこと)。

韓国も総選挙をにらんで火花が散っていますが、台湾総選挙の方も注視する必要があります。中国共産党が何をするか分かりません。

(吉田ハンチング@dcp)

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