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韓国「2040年展望で世界7位強国になる」だから無理だってば

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韓国メディア『韓国経済』にバラ色の妄想を書いた記事が出ました。

『マッキンゼー・アンド・カンパニー』が「1人当たりGDPが7万ドルに達し、2040年には世界7大経済強国の隊列に加われる」というリポートを出した――と書いているのですが、これは旧聞に属する話です。

Money1でも先にご紹介した同社の「Koreas Next S-Curve(韓国の次のS字カーブ)」というリポートを基にしています(以下の過去記事を参照してください)。

「韓国は10年間ずっと鍋の中にいた」マッキンゼーの無理難題
『McKinsey&Company』(マッキンゼー/ソウル)が韓国でメディアデーを開催。「KoreasNextS-Curve(韓国の次のS字カーブ)」というリポートを出しました。「次の」ということは、前があったわけで、マッキンゼーのリポート...

同リポートの主旨は「現在、韓国は低迷している」です。中身は――停滞から飛躍するにはこのような条件をクリアしなければならない――と提言するものなのです。つまり、韓国の皆さんの大好きな「G7入り」というニンジンをぶら下げて走らせようというリポートです。

その条件というのも、とても実現できないものです。

『韓国経済』が自分で書いていますが、「1人当たりGDPが7万ドルに達するには、年平均経済成長率が4~5%に伸びねばならない」となっています。

無理です。

もう何度だっていいますが、韓国のGDP成長率は以下のように推移しています。


↑韓国のGDP成長率の「年代ごと平均」の推移。ただし2020年代は2023年までの4年間/2023年は『韓国銀行』予測の「1.40%」を使用

直近で2020年代は「1.90%」です。どうやって年平均4~5%に戻し、それを維持するというのでしょうか。

『韓国銀行』の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁も「韓国はすでに低成長時代に突入していると見る」と述べていらっしゃいます。

一応マッキンゼーが挙げた課題を再掲載すると以下のようになります。

1.産業構造の再編
2.ビジネスモデルの再編
3.高付加価値化
4.独自技術を核とした新事業への移行
5.AIの導入
6.産業革新の基盤構築
7.好循環の資本市場の構築
8.優秀な人材の育成システム

できそうもないことばかりが挙がっています。可能性があるのは「4」の「AIの導入」ぐらいではないでしょうか。

だから「1人当たりGDPが7万ドルに達し、2040年には世界7大経済強国の隊列に加わる」のは無理です。ちなみに韓国への愛はありません。

(吉田ハンチング@dcp)

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